愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

ムギがいない寂しさ

2010-01-20 22:46:28 | 日記
  

☆全滅の女たち
 あわただしい日々の連続だった。
 
 ムギの手術を一週間後に控えた先週の火曜日、家人が腰痛で夕方のわんこたちの散歩もままならなくなった。シェラは左のうしろ足を痛めてまだ多少引きずって歩いている状態だし、ムギは手術を待つ身。わが家の老女族は全滅となってしまった。

 皆、寄る年波には抗えないという証左だろう。結局、先週は、ぼくとせがれが交代で会社から定時で帰り、わんこたちの夕方の散歩をやった。

☆シェラの足
 シェラの足は相変わらずである。
 日曜日の健診で完治までに「時間がかかりますからね」とお医者さんから宣告されている。長期戦の覚悟はできている。たしかに一進一退の状態ではあるが、それでも薄皮がはがれるように回復しているようにぼくの目には見える。

 このまま治らず、ずっと左のうしろ足が不自由なまになってしまうかもしれないとの懸念がまったく消えたわけではない。年齢を考えればそれもしかたないが、なんとか回復してくれと祈るような思いで見守っている。

☆手術したムギ
 昨日、ムギが膀胱結石で予定どおり入院した。手術も無事にすみ、週末の退院まで一段落というところである。

 入院したのは火曜日の朝、ぼくが会社へ出るのを遅らせて連れていった。 
 午後1時半ごろに全身麻酔で一時間半ほどかけての手術であり、出血の様子次第ではあるが、3、4日で退院できるだろとのことだった。

 抜糸をはじめ、ほかの説明もいくつか受けたが正確にはほとんど記憶していない。まずは終日が無事にすむことだけしか頭になかった。
 
 当日の夕方に家人が電話をかけたら手術は無事にすみ、「ちょうど麻酔から覚めて目をぱちくりさせているところですよ」といわれたという。
 前の晩から食べものはおろか、水さえ止められて不憫だったが、手術がうまく終わってまずはひと安心した。
 
 午後6時から8時までが面会時間だが、顔を出すとかえってかわいそうなのでいかないつもりだ。
 以前、別の病院に入院したときは毎晩様子を見に行った。ぼくたちの顔を見ると、「ここから出して! 連れて帰って!」といわんばかりに激しく吠える姿が痛ましかった。

 貧血で血の気の引いた顔で激しく訴え続けるのである。早々に退散して病院の外に出たが、院内からますます激しく吠えるムギの声が聞こえつづけた。身を切られるような思いでクルマに乗り込んだものだ。

 前回と違い、今回は退院の予定がわかっている。なまじ里心を煽るのはかえって残酷である。

 家にいるべきムギがいないだけで寂しさもひとしおだ。早く帰ってきてほしいと切に思う。

  【写真=(上)入院当日、クリニックの前で。(下)入院の日の朝の散歩から帰って。】