決して見捨てないと約束したのに…(2日夜)
☆シェラの甘えの前に挫折してしまうなんて
2日の夜、とうとう点滴を途中で打ち切った。
たしかにシェラの抵抗も日を追って激しくなる。だが、昨夜、やめてしまったいちばんの理由はシェラの抵抗よりも、それを正視できない家人の弱さゆえである。逃げようとして悲しげになくシェラを必死でなだめるぼくの横での家人の動揺がたちまちシェラにも伝播した。見せてはならない動揺だった。
このところ点滴をはじめて100ミリリットルあたりまではシェラもなんとかつきあってくれるのだが、残りの150ミリリットルが正念場になっていた。シェラの抵抗がはじまるのである。その場から逃げようとし、なんとかとどまらせようとぼくは必死で対応してきた。
「シェラが痛がる」と家人はいうが、そうではない。もし、これが病院であるならおとなしくやらせているのだが、家なので嫌がり、そういう状況から逃れようとしているのである。点滴のおかげでそれだけまだ生命力を残しているという証左でもある。
シェラの夜毎の行動に、家人がうろたえ、ナーバスなリアクションをするため、ますますシェラが激しく反応するようになった。なだめるぼくの対応にも限界がくる。ついに150ミリリットルもいかないところで打ち切らざるをえなかった。シェラと家人の両方のヒステリックな拒絶の前に中断しかとるべき方途はなかったのである。決断はぼくがした。
これから急激に弱っていくシェラを見ることになるのだろう(2日夜)
☆これもシェラの運命だとあきらめよう
今後は、もう点滴そのものをやめて、あとは自然のままに命の灯火が燃え尽きるのを見守るしかないだろう。点滴をやめてしまうことで、これからシェラがどんな状況になるのかわからないが、それはそれで受け容れていくしかあるまい。
最後まで手を尽くしてやりたかった。ときには心を鬼にしてでも……。
どうやら、病根が宿った首に痛みが生じているらしい。2、3日前からプルプルと首を振るとき、途中でとめるようになった。きっと痛みが走るのだろう。そんな痛みや苦しみを少しでもやわらげ、静かに最期のときを迎えさせてやりたかった。そのための点滴だった。だが、それには家族全員の強固な意志の共有なしにはできない。もし、今後、シェラを苦痛が襲ったとしても別の方法で取り除いてやるしかない。
「かわいそう」というひと言でやるべきことを反故にされるのはなんとも虚しい。いま、ぼくはたまらないほどの無力感に襲われている。だが、これもシェラの運命である。
初めてこのホームページを見つけ
連日連夜見入っていました。
不躾ながら初めてコメントを
書かせていただいています。
どうか、どうか
無力なんて思わないでください。
お二人は最善を尽くされています。
シェラちゃんもわかってくれています。
こんなに愛されて、
お二人に見守られて、
彼女は間違いなく
心から幸福を感じていると思います。
御免なさい。
うまく言葉にできません…
残された日は短いかもしれませんが、
穏やかで幸せな時が一時でも続くよう
祈ってやみません
頑張ってください
拙い文章で申し訳ありません
とても辛いものがあると思います。
でもまだあきらめないでください!!
プラスチックの注射器などで、お口の横や脇から
カロリー源になるもの。。例えばポカリスウェットや
ペットショップに売ってるカロリーエースや、ハネミルを
与えるだけでも違いますよ!!
お口の横から流しこむようにしてあげると、
意外に嫌がりません。
おせっかいですが、あきらめてほしくなくて。。
すみません。
お誕生日までがんばったシェラちゃん。
エライです。
パパやママの愛情の賜物です。
みんな応援してるからね!!
先日、ハーネスの件でコメントさせていただいた者です。
私も、点滴を毎日しているんですが、お気持ちよく分かります。。
最初は、「苦しい思いをさせたくない。」という思いではじめたことなのですが、日々葛藤の毎日で。。
私は、弱くて止めるという選択が出来ずにいます。。
シェラちゃんの為の、ご選択に
hiroさんの優しく・強いお気持ちに、涙が止まりません。
hiroさんのブログを読ませていただいて、改めてここ数日、「そう、そうなのよ。。。」と
私も、「もっと強くなければ」と気持ちを新たにできました。
ありがとうございました。
(お気を悪くなさらないでくださいね。
お医者様で、ご説明があったかもしれないのですが
点滴液が冷たいと、ワンちゃんは痛くて抵抗する事もある用です。。うちもここ3日暴れてしまって。。お湯にバックをつけて温めたら落ち着きました。
シェラちゃんは腫瘍の事もあるのに、余計な事を書いてごめんなさい)
ここにいただくコメントはどれも思いやりあふれるお言葉ばかりでありがたく思っております。
皆様そろって犬や猫に愛情をそそいでおられる方だけに痛みをわがことのように感じ、激励していただいております。
シェラの点滴の中断につきましては、その後、新たな展開があり、新たなエントリーに記したとおりです。
これからまだしばらく「飼主の宿命」は続くと思いますが、決して労苦と思わず、最後まで見捨てずに命と向き合っていこうと決意を新たにしております。
こんな情けないブログをお読みいただいているだけでありがたく、心から感謝いたします。
点滴中断のその後はエントリーのとおりです。
しかし、とても貴重な情報をいただき心強く思っております。
ありがとうございました。
いただいたアドバイスにしたがい、今後、臨機応変に対処させていただきます。
こうして何人もの皆様の応援をいただき、シェラも幸せなわんこです。
まだ乳飲み子だったときに捨てられたのがトラウマになっていたのか、わが家の子にしてからも、シェラはまた捨てられるのをひどくおびえていたようです。
それだけになおさら不憫で、過保護のまま今日にいたっています。
こうなったら最後まで過保護のままでまいります。
点滴液が冷たいと痛がるというのは知りませんでした。
シェラの場合も途中から抵抗するので、おおいにその可能性があります。
てっきりシェラのワガママだと思っておりましたが、ほんとうに痛かったのでしょう。
ありがとうございました。
やはり貴家でも点滴をなさっておられるのですね。
また、気がついたことがありましたら、どうかご教示ください。
重ねがさねのありがたいご助言に心から御礼申し上げます。