☆活発なのはいいけれど…
なんとも元気な子である。男の子と女の子の違いはあるにしても、同じコーギーながらむぎがおとなしい子だっただけにそのやんちゃぶりに目を瞠る。
ショップの担当さんも、「元気ですよ」と何度もいっていたくらいだから、平均より活発な子なのだろう。うれしいような、怖いようなというところである。
名前は、三つの候補から絞り込んだ。
ぼくが、連れてきて顔を見たら大きな耳でしかも先が反っているのでまるで翼のように見える。たちまち、「つばさ」をエントリーした。
家人は、先週から「るい」と決めている。意味はなく、感覚的なネーミングであり、「呼びやすい」からというもの。
せがれは、あれこれいっていたが、推薦は「しもん」。なんだかそれなりの理由を聞いたが忘れてしまった。
☆ようやく「るい」に落ち着いて
この「しもん」は、ぼくの候補リストにもあった。そのリストはすべてアウトドアブランドであり、シェラがアメリカのアウトドアブランド「SIERRA DESIGNS(シェラデザインズ)」に由来するので今度の子も同じようにしたいと思っていた。
SIMOND(シモン)の名は、クライマーならだれでも知っているフランス・シャモニーの登攀具メーカー。最高級のピッケルのひとつがSIMONDなので、けっこう興味はあったが、やっぱり一般的ではないしということで圏外へ。
最終的に、呼びやすさと、今度の子が家人の強い希望でわが家の子になったことから、名前も彼女の希望を容れて「るい」に落ち着いた。
るいは、ショップにいたときからシェラに興味津々だったが、シェラはいまのところるいに完全に拒否の姿勢を貫いている。目さえ合せなかった。
るいを家に連れてきて、ケージに入れても、そのケージに寄りつかないというより、避けている。ケージのそばを通ろうとさえしない。リビングへはいかず、寝室や玄関近くの廊下で寝ている。
☆シェラの怒り爆発!
シェラの顔には確実に動揺と困惑と軽い怒りと寂寥が去来している。これらは想定ずみなのでわれわれも驚かない。
夜、るいが廊下のほうからやってきたシェラにケージの中から吠えた。
るいは尾のないお尻を振っていたが、さすがにシェラも腹に据えかねたらしく、ケージのところに寄ってきて、たしなめるような調子で何度か強く吠え、くるりと踵を返してまた玄関のほうへ去っていった。絵に描いたような「教育的指導」だった。
ぼくはあとを追い、寝室に入ってしまったシェラの頭を、「よくやった」といいながら丁寧に撫でてやった。見上げたシェラの表情はいつもどおり穏やかで、安心感に満ちていた。
夜から朝にかけても二度ばかりシェラは寝ているぼくのベッドの脇にやってきた。腕を伸ばし撫でてやると、その場にうずくまり、そこで寝てしまった。
シェラはぼくの気持ちをよく知っている。ぼくたちはもうそういう関係なのである。
こんな繰り返しを経て、シェラもるいを仲間と認めてくれる日を迎えるのだろう。
今朝は、るいをトートバッグに入れて散歩に出かけた。シェラからは無視されたが、いずれ並んで歩いてくれるだろう。
このやんちゃなるいがシェラの元気を引き出してくれるようにといまはひたすら願っている。
るい君、しっかりした顔立ちですね。
同じ犬種でも性格はそれぞれ違いますが、男の子と女の子の違いは大きいですよね。
(・・・と言っても我が家は先代も今の仔も男の子なので女の子についてはよくわかっていませんが^^”)
男の子の方がやんちゃなのは確かだと思います。
でも、友人のトリマーさん曰く「男の子は単純よ~~~」だそうです^_^;
心配されていたシェラちゃんの反応は如何ですか?
文面からですと、るい君の教育係としてちゃんと向き合ってくれているように思えるのですが・・・
Hiroさんの気持ちをシェラちゃんはちゃんとわかっているので大丈夫ですよね。
Hiroさんはドイツに何度も来られたことがあるのですね。
この国はワンちゃんにとって最高の環境だと思います(たぶん世界一!)
最近こそ小型犬を飼ってる方も多いですが、ほとんどが大型犬(雑種)ですね。
犬の学校に行き、ちゃんと躾ができているので電車の中でもレストランでもとてもお行儀が良いワンちゃんばかりです。
最初、ドイツに来た時はあまりにもみんなお利口なので本来の犬の気質を無理やり抑えているのでは?などと思ってしまいましたが、
ドイツ人はどこにでもワンちゃんを連れて出かけるので、ちゃんと教育できていないと大変なことになってしまいます。
犬のためにも人間のためにも躾は大事なんだと実感しました。
ドイツの犬生活を語り出すと止まらないので長々と書いてしまいすみません。
るい君が元気にスクスク成長してシェラちゃんもいつまでも元気で過ごすことができますように♪
ドイツも地域によるでしょうが、もし南ドイツならばそろそろ黄金の季節でしょうか。黄葉一色の秋というのもまたダイナミックで感動的でした。
お友達のトリマーさんの「男の子は単純」という名言、いやぁ、人間もわんこも同じだとしみじみ感じ入っております。
いま、これを書いている最中、シェラがのぞきにきたり、ケージから開放されたルイが走り込んできたりとなかなか忙しくしております。
ちょっとルイをかまって、ケージに入れてきたら、哀れな声を上げて鳴いています。
シェラはぼくのベッドで寝ています。
時間が解決するとは思うのですが、身体の衰えを自覚しているであろうシェラにとって、やんちゃな仔犬を受け容れるのはなかなか厄介だろうと同情してしまいます。
REONAさんがコメントでご紹介くださったように、ドイツでのわんこたちのお行儀のよさに舌を巻いた記憶が鮮烈だっただけに、それから何年かして訪れた二度目のパリではビックリする光景を目撃しました。
深夜、高級車でやってきた、着飾った婦人がとあるアパルトマンの前で数匹のマルチーズを降ろすと、そこで排泄させていました。出入口のあたりにほんの少し土がむき出しになっている場所があり、わんこたちはそれがよかったのでしょう。
翌朝、アパルトマンの住人の質素な身なりの女性がその排泄物を箒で集めて掃き清めている場面を見ました。
パリでは、最初に訪れたとき、公園の草むらでうっかりフンを踏んでしまい、靴を洗うのに往生したものです。
ドイツのわんこ事情とパリのわんこ事情、あまりの落差に驚いたものです。
ま、パリの路上のイヌのフン、そこいらじゅうにあるのが当たり前で、それをうっかり踏んでしまうこちらがお上りさんの証拠なのでしょうがね。
わが家のルイ、しっかり躾けて少しでもドイツのわんこたちに近づけることができるといいのですが……。