この冬、はじめての雪の中の今朝の散歩だった
☆みんながストレスを抱えてる
シェラの散歩は、従来どおりの朝と夕方以外に不定期ながら夜にも出ているが、今週になって昼前にもいきたがるようになったという。そんなことは想定内。むしろ、もっと手間のかかる介護も覚悟をし、準備も整えている。
たとえば、外へ出るときに使わざるをえないマンション内移動用のクレートにシェラが乗れなくなったらどうするか。わずか20センチほどの高さながら、もうすでにシェラは容易に乗れなくなっている。意を決したように前足をかけるのだが、うしろ足がうまく動かない。われわれが助けて乗せてやっているが、それさえもできなくなるのは時間の問題だろう。
だが、いま、手間がかかっているのはシェラよりもむしろルイのほうである。ぼくはシェラとルイを一緒に散歩に連れ出すが、二匹一緒の散歩はとてもじゃないが家人の手には負えない。ぼくもルイのリードを作業用ベルトにクライミングで使うカラビナで固定して連れているくらいだ。
シェラの大好きな雪が間にあってくれたのがなによりもうれしい
日頃、一日の大半をケージ内に閉じこめられていること自体、ルイにはかなりのストレスになっているであろうことは容易に推察できる。だから、夜、ぼくたちの食事が終わってシェラも寝室や玄関前の廊下で寝ているときなどを見計らい、リビングのドアを閉じてルイのお気に入りのぬいぐるみなどを使って遊んでやる。
うっぷんを晴らすかのようにルイのパワーが爆発する。この相手がけっこう疲れる。ぼくが手を抜きはじめると、ルイの狂ったような疾走がはじまる。部屋の中を全力で走り出すのである。いい加減なところで止めてやらないと倒れてしまうのではないかと心配になる。とにかく、すごい運動量である。
☆ワルガキわんことのバトル
そんな程度で妥協をしれくれるルイではない。ルイを置き去りにしてシェラだけを散歩に連れていったりと、何か気に入らないことがあるとケージの中の床をオシッコまみれにしたり、ウンコでぐちゃぐちゃにしたりする。さすがにぼくにはあまりやらなくなったが、家人に対してはときたまこの嫌がらせを派手にやってのける。
ケージの中に置いてあるメッシュつきのトイレのふたも器用にストッパーを外してシーツを引きずり出し、バラバラにしてしまう。昨夜、新しいトイレを買ってきたが、難なくストッパーを外して狼藉のかぎりをつくしていた。ストッパーにガムテープを貼ってもまたたくまにきれいに外している。
ルイにとってはじめての雪はシェラとの最後の雪になるだろう
たしかに、ルイの元気と明るさにどれだけ助けてもらっているかわからない。だが、「いたずら」を通り越した「わるさ」が頻繁になり、それがどんどん凶悪化(?)してくると、さすがに辟易してしまう。
一昨日の夕方、家人から舞い込んだメールは、「夕飯にお寿司をとってもいいですか?」という確認だった。シェラの様子、ルイとのバトルが生々しく(?)書かれていた。
そのとき、ぼくは東京ドームホテルの43階で暮れなずむ都心の美しい夜景を横目にミーティングの最中だった。ぼくの場合は、家から外に出てしまえばシェラやルイから解放される。終日、彼らと一緒にいる家人の苦労がどれだけのものかはぼくも休日に経験している。
それでも、シェラが目の前から消えてしまったら、ぼくたちはその喪失感に打ちのめされてしまうだろう。そんなとき、ワルガキのルイがぼくたちの慰めになってくれるはずだ。いまはストレスの元凶になっているルイの「わるさ」でさえ、笑顔で眺めてやれるに違いない。
わいてくるのでしょうか。。
我が家も先日の雪を二匹のわんこに見せることができ
よかったなあと私も思いました。
もう一度、雪景色をみせることができるかな。。と
思ってた矢先でしたので。
少しだけ積もった雪の上に、そっと老犬を立たせて
写真をとりましたが、この瞬間が思い出にかわる時が
そう遠くないのだと思うと切なくなりました。
hiroさんの奥様は、シェラちゃんとルイちゃんの
二匹のお世話で本当にお疲れだと思います。。
私も一日の大半は一人ですので、どうしても夕食時の
主人との会話は、老犬が食べたの食べないのや、
排泄のてんやわんやが話題になり、ほとんどがもう
私の愚痴になってしまっています。
hiroさんがおっしゃるように、家族みんなが
ストレスを抱えている状態ですが、それでも老犬の
きらきらとした瞳を見ていると、まだ私はこの子の
生きた瞳を見ていたい。。と思うのです。
明日はまた関東は夜、雪だそうです。
hiroさんも奥様もどうぞお身体大切になさいます
よう念じております。
がんばれシェラちゃん!!
どちらも淡い雪で物足りなさが残ります。
ほんとうに雪というのは「特別な感情」がわいてくるものです。
そんな話を北海道出身の先輩に話したら、彼から叱責されたことがあります。
「オレにとって雪なんて、ただただ恨みの対象でしかない。雪国の厳しさを知らないきみのくだらん感傷だ」と。
特別な感情を投影できる東京の淡い雪は、やっぱり特別な雪でもあるのでしょう。
また、写真を撮るたびに思い出を準備している自分が切なくなります。
ご理解いただきうれしく思います。
また、励ましのお言葉に感謝します。
ありがとうございます。