ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

地形図ガサゴソ 大岩ヶ岳 1

2015年05月29日 21時12分23秒 | ウォーキング

泉州富士に登った後は、
またどこかの「富士」にいったのかと思いきや、
今度は六甲山系の北。
武庫川の上流にあたる山系にある
「大岩ヶ岳」に登ってきたお話だ。

以前、武庫川廃線跡を歩きに行ったときに
地図を見ていて気になってた山のひとつだ。

まず第一に名前がいい。

低いくせに精いっぱいたいそうな名前のこの山の
からえばり感に親しみがわくね。

そしてもうひとつ、
その山の山麓にある「丸山湿原」というのも気になっていた。

サギソウが咲き乱れ、



日本一小さいトンボである
ハッチョウトンボが飛びかう
兵庫県下最大の湿原で、
生態系として兵庫県版レッドリストの
Aランクに指定され、
湿原そのものが
宝塚市の天然記念物にも指定されている。

サギソウにはちょっと季節が早いけれど、
ひょっとしたらハッチョウトンボに
出会えるかもしれないという
淡い期待もあったのだ。

登山の案内書を読むと、
あまり人が入っていないうえ、
道がいろいろあるので、
地形を読むのが好きな人に向いている
と書かれてある。

読むのが好きな人・・はあまりいないだろうけど
何となく地形の見本的なところが
あるのかもしれない。

その意味は、
後ほどいやというほどわかるのだが、
ひとまず話を進めて行こう。

宝塚から



三田に向かって
JRに揺られていくと
「道場」という小さな駅に到着する。



てっきり「みちば」と読むものと思っていたら
「どうじょう」と読むらしい。
なんか奥深い山の修験道を
ほうふつさせる名前じゃないか。

駅から武庫川に沿って、
しばらく舗装路を歩いていくのだが、
これが実に大変だったぞ。



というのもこの地では
現在「新名神高速道路」を急ピッチで建設中。



だから、ダンプがひっきりなしに
横をかすめて走っていくのだ。

こんなに多くのダンプを見たのは久しぶり、
いや生まれてはじめてかもしれない。
そんな人がいるのかどうか知らないが、
ダンプおたくがいたら垂涎のコースだろう。

それくらい交通量が多く、
この区間だけでいっぱい土埃をかぶったような気がする。

ダンプが多かったのは他にも、
この道沿いの武庫川で、
河川災害復旧工事もしていたということもある。

これはその工事現場に掲げられていたポスター。



どうもこのへんには「わるタン」が出没するようだ。

「わるタン」とは何者かと調べてみたら、
兵庫県の非公認キャラなんだそうだ。

災害復興のシンボル「はばタン」
のライバルなのだが、
悪いことばかりをするのではなく
こちらも災害復興の役目もはたしているそうで、
ちょっとよくわからないキャラです。

そしてそのポスターの横には、
工事に伴って、すっぽんを救出したり、
ナマズも救出した旨の
ポスターが貼られていました。



ホントに救出したのか?
スッポンは高級食材だし
ナマズは「河ふぐ」といって
これも珍食材だ。
救出してどうしたかは書かれていない。

さすがに

「ウナギ、ゲットォ」

なんてポスターはなかったなあ。

その河川工事現場から
川下川ダムへ続く林道に入って、
やっとダンプ軍団から逃れることができ、
武庫川の清流のせせらぎとたくさんの鳥の鳴き声の他は
何も聞こえない静かな道となった。



木からプランとぶら下がる
毛虫、シャクトリムシも愛嬌程度しかいなかったしね。

キツネアザミや



キリンソウの咲く道を、



テクテクと進んでいく。

ずっと横を流れている武庫川の
渓谷美もなかなかのもんだ。



おっと、ここから左の道に入り、
いよいよ道が登って行く。



しばらく行くと、
新名神の工事中の橋脚が見えた。



かなり高いところに道をつけているようだ。
それにしてもこの橋脚を
最初にどうやって立てたのか想像もできない。

日本の土木工事はすごいもんだ。

やがて、目の前におおきな
石積みのダムも見えてきた。



これもすごい!

こんなダムを築くなんて橋脚どころではない。

まったくすごいぞ黒部の太陽、って感じだ。

それが宝塚市の取水、導水施設を持つ
1977年完成の川下川ダム。



そこまで登って行って眺めたダム湖がこれ。



道はしばらくこの湖沿いを歩くことになる。





広々と続く。