若者ふたりは、6時ぴったりに、約束の場所に来てくれました。
ぼくは、このことひとつにしてもうれしくてたまらない。すっぽかされても仕方ない、くらいに思ってましたから。さてさてどんな体験が待っているのやら!!!わくわく(笑)
富士山に向かい、富士宮口五合目から登り始めました。しばらく雲の中を歩く状態。
彼ら、日ごろの運動不足など感じさせない、すばらしい足取りでグングン登っていきます。すっかりぼくは置いてきぼりです(笑)7合目の山小屋前でいきなり『おさむちゃん!?』ってでっかい声で呼び止められた。なんと!!思風塾で一緒に勉強させていただいている山根さんではないですか!!!!!こんなこともあるんですね。社員のみなさんと登頂し、下山してきたところだと。思わず抱き合って喜びあいました。うれしかったなぁ(笑)
写真の先に見えるのが8合目です。
8合目を過ぎると雲の上にでました。すばらしい景色です。
なにか、『龍』を思わせる雲。
あまりにも足運びがよく、予定していた8合目宿泊では物足りない。明日登るなら今日登ってしまいたい。そんな声もあって、頂上直下の9合5勺の『胸突山荘』を今夜の宿と決めました。
でも彼ら、なんだかだんだん足取りがへん。休憩も多くなってきた。
すっげー!!きれい!!!すごいなぁ!!!、、、、そんな言葉はほとんど出ない。。。
9合目から先はほんとうに苦しそうだった。頭が痛い、とも言いだした。やっとの思いで目的の山小屋に到着。お天気は見事に素晴らしい。頂上まであと30分の位置です。
陽が西に傾き、『影富士』が雲海に見事です。
夕方5時過ぎ、カレーライスとカップラーメンを食べたおふたりさん。部屋に戻って寝る頃には『やっべー、むっちゃアタマいてぇー!!』
明らかに、高山病だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
寝たものの、眠れない。7時・8時・9時・・・・10時半ごろ、、、、もう、相当につらそうだ。ゲロ吐きたい、とも言いだした。もう一人も相当に頭が痛い、という。
もう、下山しかない。
あと30分で頂上だけれども、ムリだ。
いまの時間、どうやってマイカー規制の中下山したらいいのか予想もつかないが、とにかく下山しかない。
『下山』ふたりにはもはやその選択しかなかった。
満月だったんだろうか。月明かりがものすごく美しい。ヘッドライトの明かりを点けたくないくらい。風もなくとっても穏やか。彼らの心中と、かくもかい離しているこのコントラストに、この体験を与えてくださっている大いなる存在の取り計らいを感じないわけにはいかない。
そして、下山が始まりました。
激しい頭痛と、吐き気を模様しながらの下山は、ぼくが想像するよりもはるかにつらかっただろう。そして、さらに悪いことに、下山の時の最悪のパターンに陥った。膝を痛めてしまったのだ。これはあまりにも厳しい。
とにかくとにかく、月夜の登山道を、いっぽいっぽ、休み休み、下った。彼らにとってはまさに地獄絵のような体験だ。杖を貸してあげたり、水をあげたり、声をかけたりすることはできるけれど、それ以上のことはぼくにはできない。とにかく自分の足で、下りるしかないんだ。
そして、通常2時間半で下山できるところを、4時間かけて下りてきた。時計は午前3時を過ぎていた。
5合目駐車場では、この時期こういった下山者のために、24時間体制でタクシーが待機してくれていた。もしいなければ4時間野宿するつもりだった。
『助かった・・・』
・・・・・・・・・・・・・・
そのままぼくの車に乗り込み、突っ伏すように彼らは眠った。高速道路を飛ばし龍ヶ崎に着いたのは、午前6時過ぎでした。
彼らにとって、どんな体験になったのだろう。出てくる言葉は『最悪!』『二度と富士山なんていかない』とネガティブなものばかり。ぼくは言葉では伝えられないが、10年後でも20年後でも、この体験が生きることを、祈っている。
facebook mixiで応援してくださったみなさま、ありがとうございました。
ではまた。
おさむ
ぼくは、このことひとつにしてもうれしくてたまらない。すっぽかされても仕方ない、くらいに思ってましたから。さてさてどんな体験が待っているのやら!!!わくわく(笑)
富士山に向かい、富士宮口五合目から登り始めました。しばらく雲の中を歩く状態。
彼ら、日ごろの運動不足など感じさせない、すばらしい足取りでグングン登っていきます。すっかりぼくは置いてきぼりです(笑)7合目の山小屋前でいきなり『おさむちゃん!?』ってでっかい声で呼び止められた。なんと!!思風塾で一緒に勉強させていただいている山根さんではないですか!!!!!こんなこともあるんですね。社員のみなさんと登頂し、下山してきたところだと。思わず抱き合って喜びあいました。うれしかったなぁ(笑)
写真の先に見えるのが8合目です。
8合目を過ぎると雲の上にでました。すばらしい景色です。
なにか、『龍』を思わせる雲。
あまりにも足運びがよく、予定していた8合目宿泊では物足りない。明日登るなら今日登ってしまいたい。そんな声もあって、頂上直下の9合5勺の『胸突山荘』を今夜の宿と決めました。
でも彼ら、なんだかだんだん足取りがへん。休憩も多くなってきた。
すっげー!!きれい!!!すごいなぁ!!!、、、、そんな言葉はほとんど出ない。。。
9合目から先はほんとうに苦しそうだった。頭が痛い、とも言いだした。やっとの思いで目的の山小屋に到着。お天気は見事に素晴らしい。頂上まであと30分の位置です。
陽が西に傾き、『影富士』が雲海に見事です。
夕方5時過ぎ、カレーライスとカップラーメンを食べたおふたりさん。部屋に戻って寝る頃には『やっべー、むっちゃアタマいてぇー!!』
明らかに、高山病だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
寝たものの、眠れない。7時・8時・9時・・・・10時半ごろ、、、、もう、相当につらそうだ。ゲロ吐きたい、とも言いだした。もう一人も相当に頭が痛い、という。
もう、下山しかない。
あと30分で頂上だけれども、ムリだ。
いまの時間、どうやってマイカー規制の中下山したらいいのか予想もつかないが、とにかく下山しかない。
『下山』ふたりにはもはやその選択しかなかった。
満月だったんだろうか。月明かりがものすごく美しい。ヘッドライトの明かりを点けたくないくらい。風もなくとっても穏やか。彼らの心中と、かくもかい離しているこのコントラストに、この体験を与えてくださっている大いなる存在の取り計らいを感じないわけにはいかない。
そして、下山が始まりました。
激しい頭痛と、吐き気を模様しながらの下山は、ぼくが想像するよりもはるかにつらかっただろう。そして、さらに悪いことに、下山の時の最悪のパターンに陥った。膝を痛めてしまったのだ。これはあまりにも厳しい。
とにかくとにかく、月夜の登山道を、いっぽいっぽ、休み休み、下った。彼らにとってはまさに地獄絵のような体験だ。杖を貸してあげたり、水をあげたり、声をかけたりすることはできるけれど、それ以上のことはぼくにはできない。とにかく自分の足で、下りるしかないんだ。
そして、通常2時間半で下山できるところを、4時間かけて下りてきた。時計は午前3時を過ぎていた。
5合目駐車場では、この時期こういった下山者のために、24時間体制でタクシーが待機してくれていた。もしいなければ4時間野宿するつもりだった。
『助かった・・・』
・・・・・・・・・・・・・・
そのままぼくの車に乗り込み、突っ伏すように彼らは眠った。高速道路を飛ばし龍ヶ崎に着いたのは、午前6時過ぎでした。
彼らにとって、どんな体験になったのだろう。出てくる言葉は『最悪!』『二度と富士山なんていかない』とネガティブなものばかり。ぼくは言葉では伝えられないが、10年後でも20年後でも、この体験が生きることを、祈っている。
facebook mixiで応援してくださったみなさま、ありがとうございました。
ではまた。
おさむ