おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

父の自慢話

2012年10月20日 05時07分56秒 | 自分のこと
昨日、自宅のお米がなくなってしまって実家にいただきに行ったんです。手土産に宇都宮『まさし』の餃子を持って(笑)

頂戴して早々に引き上げようと車を出そうとしたとき、父が近寄ってきて話し始めた。

『仕事のほうはどうだぁ?』からはじまって、だんだんいつものペースになってきた。

やがて父の真骨頂。父の自慢ばなし。

自分が名門の生まれでありながら後妻の子供であったために大工の丁稚にでなければならなかったこと。同級生に負けてたまるかの一心であったこと。ひげを生やした父の姿に恥じぬ人間になろうと強く思っていたこと。まずは長戸で一番、次に龍ヶ崎で一番の工務店といわれるようになったこと。自分を貶めようとした人物のこと。でもそれにも屈せず負けなかったこと。。。。。。。。。。

10分、15分と時間は過ぎた。

昔のぼくなら、『またその話し!?』『それは違うんじゃない!?』と食って掛かったものだ。ひとつ言えば三つ返した。だいたい会話が成立しない。1分以上この手の話しが続けば、声が荒がる。『おまえは一人で大きくなったつもりでいる!』『オヤジとは時代が違うんだよ。今の人間には今の人間の苦しみがあるんだ!!』『時代が違っても変わっちゃならんものがある!!』『それとこれは話が違う!!!』とだんだんエスカレートして、シャッターガシャン!!!お互い嫌な思いをして別れる。

いまは違うんだよねーー。

父の言っている言葉は変わらないし、『そこは違うんじゃないの!?』も変わらない。『いまの人間には今の人間の苦しみがある』も変わらない。でも、ぼく自身の受け取り方がまるで変った。

父の人生はこうだったんだなぁ、って。そうなんだ。そういう風にして生きてきたんだ。なるほどぉ。。。と思う。うっとうしく苦々しい言葉も2.3あるけれど、いちいち反応しないでいられる。

だいたいぼくがこうして北澤工務店の仕事をさせていただけるのも、父がお客様から信頼されるしっかりと堅い仕事をしてきてくれたからだ。そんな当たり前のことを、ぼくはやっとわかってきた。事実、現在の北澤工務店の仕事の多くをOB施主様とのご縁でさせていただいているんだ。

途中さえぎることもなく父の話を聞いた。20分は経ったかな。父も満足顔だ。別れ際、

『カラダにはきをつけろよ』と。

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ぼくは朝が好きだ。

夜明け前の静寂



今日も、日はまた昇りました。



ありがとうございます。がんばります。



ではまた。

おさむ