現在のタカシは概ね半年に1足くらいの割合で運動靴を履き潰す。別に日々あちこちの野山を駆け回っているわけでも,あるいは特別なハード・スポーツに熱中しているわけでもない。これすべて遠距離徒歩通学のなせる業(学区の辺縁部に居住する者の悲哀)である。大雑把に試算すると,家から学校までの距離が約2.8km,往復で5.6km。これに学内での移動や遊び,帰宅途中の寄り道などを加えると合計約7km。家に帰ってか . . . 本文を読む
当地にもようやく初雪が降った。暖冬とは言いながら,内陸の盆地ゆえ毎日それなりに寒い日々が続いている。ただし,天気が少々崩れても雪はみんな北側に連なる丹沢の山々に落とされてしまう。それゆえ,東京に初雪,横浜に初雪,などというニュースがTV,新聞等で聞かれても,ウチの近所ではとんと降雪を見ることがなかった。
その雪である。わずか数センチの積雪にすぎないけれども,タカシやアキラにとっては待望の初雪 . . . 本文を読む
子供の成長について。例えば近所のスーパー・マーケットやショッピング・センターなどに買い物に出かけた折,広い店内の狭い通路を賑やかに騒々しく徘徊するヨソの子供たちの行動生態をしばし観察していると,ジャガイモのような,カボチャのような,ダイコンのような,キャベジのような,希にはボケナスのような,要するに実にタクマシイ性格というかタクマシイ外見の子供が結構多いことに少々戸惑う。いや,ウチのタカシと比較 . . . 本文を読む
夜,子供らがお風呂から出てから寝るまでの束の間のひととき,タカシと父と二人で『しりとり・お絵かき』をやった。何でも構わないから「しりとり」で順番に好きな絵を描いてゆき,その絵が何かをアキラに当てさせる。アキラがわからなかったらそこで負け,という他愛ないお遊びであります。毎度毎度,いろんなゲーム?を考え出すタカシである。いちばん最初は,しりとりの「り」からスタート。はい,タカシくーん! というわけ . . . 本文を読む
一学期が無事に終了した。明日からタノシイタノシイ夏休みである。
1週間ほど前のことになるが,タカシが学校から帰るやいなや,ドドドドドーッと2階の仕事場に駆け上ってきて「おとうさん,おとうさん! 100点取ったよ!」と元気いっぱいに報告した。何でも,国語の漢字テストでようやく100点が取れたということだ。そうかそうか,そりゃよかった。
さらに1ヶ月ほど遡って6月の初め頃だったか,漢字のミニ . . . 本文を読む
昨日は七夕であった。昼間,母はイソイソと外出し,やがて近所の竹ヤブから篠竹を少々刈り取って戻ってきた。その篠竹は玄関脇の傘立てに差し置かれ,一家4人がそれぞれの願いを折り紙の短冊に書いて枝につるした。 それにしても,みんな好き勝手なこと書いてるなぁ(人のことは言えんが)。特にタカシ! おお金もちになりたかったら,もう少し漢字の勉強をしなさいね!
同じ日の夜8時頃,今夜は晴天だから天の川でも . . . 本文を読む
長かった冬が完全に終わりを告げる頃,父の2階の仕事場には突如「腹筋台」が出現する。いえ何,その昔『通販生活』で買ったもんですけどネ(どこのお宅にも似たようなものは多分あるでしょ?)。本当は一年中出しておきたいのは山々なのだが,何分にも狭い仕事場ゆえ,冬場に石油ストーブを出すと腹筋台の置き場所がなくなってしまう(寒さに震えながら仕事をするわけにもゆかず)。
で,最近のタカシであるが,時々仕事場 . . . 本文を読む
唐突な話で恐縮ですが,実は父には時々一人だけで行う“密やかな楽しみ事”がある。それは何かと申しますると『ジュズダマの藁取り』であります。何じゃそれは?などと言われれば返す言葉もない。知っている方もおりましょうが一応説明しておくと,それはジュズダマ(イネ科の多年草)の硬く熟した苞の中に詰っている藁(というか内皮)をきれいに取り出すことです。単にそれだけ。そうさな,ちょうど“耳垢取り”のような感じだ . . . 本文を読む
昨年のクリスマスにスタートして以来,今日の今日まで時を経ること実に171日,本日夜7時半をもって我が家の《ゼルダの伝説・時のオカリナ》はとうとうエンディングを迎えた。この慶賀すべき最後のシーンに立ち会ったのはアキラと父の2名のみである。過去,何度も何度もさまざまな強敵との壮絶な戦いに破れ,打ちのめされ,苦しみ抜いた末に,遂に最終決戦において史上最強の敵《ガノン》を倒すことが出来たその瞬間,アキラ . . . 本文を読む
以下の出来事は内容が少々アカラサマなだけに当ページに記していいものかどうか若干躊躇する気持ちも多分にあるのだが,ええぃ,思い切って書いておくとしよう。子供にとって,悲しく辛い出来事もひとつの貴重な経験であり,その経験は,本人のみならず親にとっても明日への糧として生かしてゆく必要があると思われるゆえ。
実は本日,学校からの帰り道にタカシは“ウンチをオモラシ”してしまった。予定なら3時前には家に . . . 本文を読む
タカシは現在,習い事として「習字教室」と「体操教室」にそれぞれ週1回づつ通っている。体操教室については以前に少し触れたとおりで,本人はそれなりに楽しくやってはいるものの,同じ教室の多くの子供らに比べると基礎体力において脆弱・非力なこと明らかである。
もうひとつの習字教室の方は,つい最近,四級になったようだ。本人が教えないものだから暫く気がつかなかったのだが,母が道具箱の中に詰め込まれていた書 . . . 本文を読む
(父ノ日記ヨリ)
今夕,すこぶる嬉しき事あり。そは我のみならず我が幼き息子らにあっても実に歓喜すべき祝福すべき事也。眼前の暗雲ついに一掃されればなり。しかり。幾多の苦しみの時を経てかくも長きに及び我らの前に立ち塞がりし憎々しき凶悪妖獣,是婁朶の梵語梵語もといゼルダのボンゴボンゴを本日遂に征伐せり。闇の神殿をここに制圧せり。振り返れば戦い破れ打ち死にせしこと数知れず,艱難辛苦に満ち満ちた道程の行 . . . 本文を読む
今頃になって申し述べるのも少々気が引けるが,「キジバト観察日記」は結局書かれなかった。タカシによっても,或いは父によっても,それは書かれることがなかった。顛末は以下の如し。3月31日の午前,寒冷前線の通過に伴い当地は強い雨風に見舞われた。もともとこの付近一帯は“丹沢おろし”の強風がしばしば吹くことで知られる土地なのだが,その日もかなり強い北西の風が吹き荒れた。そしてその際,キジバトの巣が強風に . . . 本文を読む
先週後半から今週前半にかけて,父は岐阜県の山岳地方へと出張に出掛けて数日間家を空けていたのだが,その間にタカシは無事に2年生に進級した。相変わらずのチビッコではあるものの,身長も少しは伸び,体力もかなりついてきた。最近では割と積極的な面もチラホラ見られ,自ら進んでオトモダチの家に電話をし,応対に出た先方の母親などとも曲がりなりにも相応の会話を交わせるようになってきたようだ。幼児園での1年間に比べ . . . 本文を読む
一昨日の午前,我家のガレージの屋根にキジバトが巣を作り始めた。最初に発見したのはタカシで,「ねえねえ,鳥が巣を作ってるよ!」と皆に触れて回った。見に行くと,なるほど屋根の片隅にもうかなり巣の形が出来あがっており,その上にメス鳥がどっかと腰をおろしている。何せ,ガレージの屋根は半透明樹脂製なものだから,下から見上げると全て“まる見え”だ。そして,オス鳥が頻繁に行ったり来たり,小枝を咥えて来ては巣 . . . 本文を読む