キジバトが車庫の屋根に営巣する

1999年03月28日 | タカシ

 一昨日の午前,我家のガレージの屋根にキジバトが巣を作り始めた。最初に発見したのはタカシで,「ねえねえ,鳥が巣を作ってるよ!」と皆に触れて回った。見に行くと,なるほど屋根の片隅にもうかなり巣の形が出来あがっており,その上にメス鳥がどっかと腰をおろしている。何せ,ガレージの屋根は半透明樹脂製なものだから,下から見上げると全て“まる見え”だ。そして,オス鳥が頻繁に行ったり来たり,小枝を咥えて来ては巣の回りに置いてまた飛び立ってゆく行動を繰り返し,巣作りの仕上げに余念がない。その様子をタカシはしばらく観察していたが,やがて「ぼく,あの鳥が木をどっから持ってくるかわかったよ!」などと得意そうに言った。

 巣を作った場所は三角庭(猫の額①)の隅に隣接しており,今の時期,ミモザの繁みが黄色い厚いカーテンとなっており,巣作りのロケーションとしてはなかなか快適そうだ。後で図鑑をひもとくと『(キジバトは)通常は樹上に小枝で粗雑な巣を造る。街路樹や庭木などに営巣する例も多い。時には人工建造物にも営巣する。』などと書かれていた。はいはい,チャチな人工建造物で恐縮ですが,まぁ頑張って元気な子を産んで下さいな。タカシとアキラには,むやみに鳥を驚かしちゃダメだよと言いきかせておいた。

 ところが,今朝になってみるとキジバト夫婦はいなくなっており,卵だけが2個ポツリと残されていた。ありゃりゃ,どうしたことか。巣を放棄して何処かに去ってしまったのかな。誰かに意地悪でもされたのかな。この界隈にはカラスはほとんどいないし,鳥で多いのはヒヨドリとスズメ,ドバトくらいだし。ひょっとして近所のワルガキがちょっかいかけたのかな? この時代に生きることの困難,それは十分に理解できる。彼らの悩みは我らの悩みでもあるんだから。けど,もう少し頑張れよ!

 しかしそれは早トチリであったかも知れない。午後になってまた見てみると,再びメス鳥がちゃっかりと卵をあたためているではないか。ヲイヲイ,何処へお出掛けしてたんだい。食事かな? まさか遊びに行ってたわけじゃないだろうね。ま,他所の夫婦のことは,よくわからん。

 いずれにしても,以上のような顛末を含めて,タカシには春休みの宿題として『キジバト子育て観察日記』でも書かせようかしらね。
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