現在のタカシは概ね半年に1足くらいの割合で運動靴を履き潰す。別に日々あちこちの野山を駆け回っているわけでも,あるいは特別なハード・スポーツに熱中しているわけでもない。これすべて遠距離徒歩通学のなせる業(学区の辺縁部に居住する者の悲哀)である。大雑把に試算すると,家から学校までの距離が約2.8km,往復で5.6km。これに学内での移動や遊び,帰宅途中の寄り道などを加えると合計約7km。家に帰ってからはあまり外遊びはしないので(困ったもんだ),これに0.5kmを申し訳程度に付け加えよう。つまり,タカシが運動靴を履いて1日に歩行する距離はざっと7.5km余りとなる。この値を歩数に換算すれば,タカシの歩幅は多めに見積もってもせいぜい40cm程度であろうから,平日1日当りの平均歩行数は約19,000歩ということになる。
学校へ通う日数は,昨年度の実績をみると年間約200日前後であり(これをA日程とする),残りの約160日は土・日休日,祝祭日,春・夏・冬の長期休日としてもっぱら遊んで過ごす日々である(これをB日程とする)。ここで,B日程における1日当り歩行数はA日程の40%とみなそう。すると,年間を通した累積歩行数は以下の式のとおり,約500万歩に及ぶ計算になる(伊能忠敬は,はて何歩だったかな?)
19,000×200+19,000×0.4×165 = 5,054,000
ところで,チビッコ・タカシの現在の体重は約23kgである(オトモダチには体重40kg近い子もいるのに比べれば軽い軽い)。すなわち,半年で靴を履きつぶすということは,「子供用運動靴」なるものは片方の足につき約20kgの地表面への負荷(接触・圧迫・摩擦)を約125万回繰り返すことにより耐用限度を超えるというわけだ。多分,アシックスでもケネックスでもナイキでもヒラキでも大差あるまい。
不況・不況と声高に喧伝され続ける昨今であるが,ちょっと街に出掛ければあちこちのマーケットにモノはあふれ,高度成長期以来の相も変わらぬ飽食の時代,大量生産・大量消費の基本的な経済構造に全く変わりはない。靴屋さんの店に入って店内を見渡しても,子供用の運動靴などそれこそ多種多彩・千差万別,ピンからキリまで山のように陳列されている。けれど,子供の靴選びにおける親の心構えとしては,靴のブランドやスタイル,素材や仕上がりなどよりも,むしろ子供の足にどれだけフィットしているかを第一にチェックすることが大事だろうと思う(しごく当然の話ですが)。特に,なまじ子供にカッコイイ高価な運動靴を買い与えたばっかりに,その高価な靴を数ヵ月で破棄するなんてモッタイナイ・モッタイナイ,大事に大事にできるだけ長期間履かせようなどと思うようになってはそれこそ本末転倒である。成長期の子供にとって,ズボンやシャツの丈が少しくらい短くなったってさしたる支障はなかろうが,サイズの合わない靴で毎日学校に通うことは,非常にギクシャクした居心地の悪い,いやそれどころか辛く苦しく煉獄の日々を過ごすことを意味するであろう(まさに纏足状態)。巷間にあふれている例の高ボックリネーチャンなどを見ていると,何とマゾヒスティックなオネーチャン達であることかと呆れずにはいられない。
で,我が家では,子供が着るモノなどには比較的無頓着であるけれども(フリーマーケット調達物がかなりある),こと運動靴に関しては出来るだけ気を配るようにしており,サイズが小さくなっていないか,ソールの減り具合はどうか,かかとが潰れてはいないか,など折に触れて点検している。タカシが今履いている靴は去年の暮れに買ったものだが,そろそろ草臥れてきたようだ(ヲイヲイ,ちょっとペースが早くなってきたぞ)。まぁ,親としては運動靴を通じて垣間見られる子供の成長ぶりを素直に喜ぶべきなのでありましょうがね。
学校へ通う日数は,昨年度の実績をみると年間約200日前後であり(これをA日程とする),残りの約160日は土・日休日,祝祭日,春・夏・冬の長期休日としてもっぱら遊んで過ごす日々である(これをB日程とする)。ここで,B日程における1日当り歩行数はA日程の40%とみなそう。すると,年間を通した累積歩行数は以下の式のとおり,約500万歩に及ぶ計算になる(伊能忠敬は,はて何歩だったかな?)
19,000×200+19,000×0.4×165 = 5,054,000
ところで,チビッコ・タカシの現在の体重は約23kgである(オトモダチには体重40kg近い子もいるのに比べれば軽い軽い)。すなわち,半年で靴を履きつぶすということは,「子供用運動靴」なるものは片方の足につき約20kgの地表面への負荷(接触・圧迫・摩擦)を約125万回繰り返すことにより耐用限度を超えるというわけだ。多分,アシックスでもケネックスでもナイキでもヒラキでも大差あるまい。
不況・不況と声高に喧伝され続ける昨今であるが,ちょっと街に出掛ければあちこちのマーケットにモノはあふれ,高度成長期以来の相も変わらぬ飽食の時代,大量生産・大量消費の基本的な経済構造に全く変わりはない。靴屋さんの店に入って店内を見渡しても,子供用の運動靴などそれこそ多種多彩・千差万別,ピンからキリまで山のように陳列されている。けれど,子供の靴選びにおける親の心構えとしては,靴のブランドやスタイル,素材や仕上がりなどよりも,むしろ子供の足にどれだけフィットしているかを第一にチェックすることが大事だろうと思う(しごく当然の話ですが)。特に,なまじ子供にカッコイイ高価な運動靴を買い与えたばっかりに,その高価な靴を数ヵ月で破棄するなんてモッタイナイ・モッタイナイ,大事に大事にできるだけ長期間履かせようなどと思うようになってはそれこそ本末転倒である。成長期の子供にとって,ズボンやシャツの丈が少しくらい短くなったってさしたる支障はなかろうが,サイズの合わない靴で毎日学校に通うことは,非常にギクシャクした居心地の悪い,いやそれどころか辛く苦しく煉獄の日々を過ごすことを意味するであろう(まさに纏足状態)。巷間にあふれている例の高ボックリネーチャンなどを見ていると,何とマゾヒスティックなオネーチャン達であることかと呆れずにはいられない。
で,我が家では,子供が着るモノなどには比較的無頓着であるけれども(フリーマーケット調達物がかなりある),こと運動靴に関しては出来るだけ気を配るようにしており,サイズが小さくなっていないか,ソールの減り具合はどうか,かかとが潰れてはいないか,など折に触れて点検している。タカシが今履いている靴は去年の暮れに買ったものだが,そろそろ草臥れてきたようだ(ヲイヲイ,ちょっとペースが早くなってきたぞ)。まぁ,親としては運動靴を通じて垣間見られる子供の成長ぶりを素直に喜ぶべきなのでありましょうがね。