最近,夜9時を過ぎると自転車で近所を徘徊したりしている。いや,別にヨカラヌコトをしている訳ではない。単なるフィジカル・トレーニングでありまして,蒸し暑い室内でエアロ・バイクをやるには少々つらい季節になってきたため,その代替場所として屋外を選択したに過ぎない。走るに際して特に決められたコースはない。気の向くままに,坂を登ったり下ったり,大通りの舗道を走ったり路地に入り込んだり,あっちへ行ったりこっちへ行ったりしている(だから徘徊なんですけどね)。ただし,イナカ町の夜間ゆえ,家路を急ぐ暴走車や飲酒運転の車にはねられないよう気をつけてコース設定をしている。
お気に入りのコースのひとつに,我が町のほぼ中央部を貫流する金目川水系水無川,その水無瀬橋(標高約150m)から富士見橋(標高約130m)までの約1kmあまりの川沿いの道がある。そこは秦野盆地の北西部に形成された扇状地で,高低差約20mすなわち1/50の河床勾配を保ちながらほぼ直線的に河道が流下している。自動車で通過すれば坂道であることなどほとんど意識されないかも知れない。しかし,もし鉄道を敷設するとなれば,箱根登山鉄道とまでは言わぬが,なかなかの難儀な急勾配である。
自転車はママチャリでもMTBでも何でも構わない。水の流れを追いかけ追い越すように,夜風を切って川沿いの舗装道路をスイーッと滑るように走り下ってゆく。天に星々,地には闇,中遠景には点々と人家の灯,川音のかすかな響きと街路樹の匂い。その中を自転車でスイーッと走りぬける。その感覚が何ともキモチイイ。サン・テグジュペリの夜間飛行の世界というか,いやむしろ,ついつい夜遊びしちゃって急いで家に帰る則巻アラレのキィ~ンの世界,といった方がより適当か。
これは私の勝手な夢物語であるが,水無川の上流,県立秦野戸川公園(標高約270m)にある「風の吊り橋」を基点にして下流側は秦野駅前(標高約100m)の「まほろば大橋」付近までの水無川河川敷に,川の流れに沿って延長約6kmに及ぶサイクリング専用道路が出来たら何と楽しかろうと思う。考えてもみたまえ。キィ~ンが6kmも続くんですぜ! 当然ながら,途中に車止め柵などの障害物やら横断歩道やら,ましてや信号などのヤボな施設は作ってはならない。あくまで一気呵成にキィ~~ン,キィ~~ンでなくてはならない(当然,チャリンコ暴走族も出現するだろうけれど,それはまた別問題で)。
技術的・予算的には決して不可能な事業ではないと思う。しかし,保健福祉センターとか総合体育館とか室内温水プールとか,あるいは市役所庁舎建替え(予定?)とか,すこぶる立派な箱モノをあちらこちらにドカンドカンと作ることに熱心な現在のミスギヨスギ的行政を見る限りでは,ま,出来ないでしょうね。
二級河川の河川敷内(堤外地)は県の管轄区域であるため市が立ち入る余地はない,ですって? そんなセリフは,しょせん行政間の仕切りを取り払う努力もせず,ただひたすら自己保身に汲々としている輩の言い訳にすぎない。そもそも,行政の役割って何だろうか。公共下水道普及率を高めること(25年間で58%達成!),リサイクル循環型社会を目指すこと(普通ゴミ収集を週3回から週2回に削減!),はいはい,それらも確かに必要でしょう。けれど,地方行政に携わる者の基本姿勢として何よりも大切なこととして,もっと地域全体を俯瞰的に眺め,客観的に分析し,それぞれの地域に隠された特筆すべき逸材(ダイヤの原石)の発見にこれ努めること,そして地域という粗削りなキャンバスの上に独自の色と線で人々をウーンと唸らせるようなデッサンを描いてみせること,それくらいの心意気が必要なのではなかろうか。そう,若かりし頃のコイズミ・シンイチ先生(元代議士)が広げた大風呂敷みたいに。その上での個々の暮らしの利便性追求でありましょう。
繰り返すが,もし「水無川サイクリング・ロード」が実現したら,それは例えば北海道は静内郡静内町における「二十間道路の桜並木」に匹敵するオラガ町の誇るべき名所になると思うんだけどなー(あ,ちょっとシツコイですかね)。
お気に入りのコースのひとつに,我が町のほぼ中央部を貫流する金目川水系水無川,その水無瀬橋(標高約150m)から富士見橋(標高約130m)までの約1kmあまりの川沿いの道がある。そこは秦野盆地の北西部に形成された扇状地で,高低差約20mすなわち1/50の河床勾配を保ちながらほぼ直線的に河道が流下している。自動車で通過すれば坂道であることなどほとんど意識されないかも知れない。しかし,もし鉄道を敷設するとなれば,箱根登山鉄道とまでは言わぬが,なかなかの難儀な急勾配である。
自転車はママチャリでもMTBでも何でも構わない。水の流れを追いかけ追い越すように,夜風を切って川沿いの舗装道路をスイーッと滑るように走り下ってゆく。天に星々,地には闇,中遠景には点々と人家の灯,川音のかすかな響きと街路樹の匂い。その中を自転車でスイーッと走りぬける。その感覚が何ともキモチイイ。サン・テグジュペリの夜間飛行の世界というか,いやむしろ,ついつい夜遊びしちゃって急いで家に帰る則巻アラレのキィ~ンの世界,といった方がより適当か。
これは私の勝手な夢物語であるが,水無川の上流,県立秦野戸川公園(標高約270m)にある「風の吊り橋」を基点にして下流側は秦野駅前(標高約100m)の「まほろば大橋」付近までの水無川河川敷に,川の流れに沿って延長約6kmに及ぶサイクリング専用道路が出来たら何と楽しかろうと思う。考えてもみたまえ。キィ~ンが6kmも続くんですぜ! 当然ながら,途中に車止め柵などの障害物やら横断歩道やら,ましてや信号などのヤボな施設は作ってはならない。あくまで一気呵成にキィ~~ン,キィ~~ンでなくてはならない(当然,チャリンコ暴走族も出現するだろうけれど,それはまた別問題で)。
技術的・予算的には決して不可能な事業ではないと思う。しかし,保健福祉センターとか総合体育館とか室内温水プールとか,あるいは市役所庁舎建替え(予定?)とか,すこぶる立派な箱モノをあちらこちらにドカンドカンと作ることに熱心な現在のミスギヨスギ的行政を見る限りでは,ま,出来ないでしょうね。
二級河川の河川敷内(堤外地)は県の管轄区域であるため市が立ち入る余地はない,ですって? そんなセリフは,しょせん行政間の仕切りを取り払う努力もせず,ただひたすら自己保身に汲々としている輩の言い訳にすぎない。そもそも,行政の役割って何だろうか。公共下水道普及率を高めること(25年間で58%達成!),リサイクル循環型社会を目指すこと(普通ゴミ収集を週3回から週2回に削減!),はいはい,それらも確かに必要でしょう。けれど,地方行政に携わる者の基本姿勢として何よりも大切なこととして,もっと地域全体を俯瞰的に眺め,客観的に分析し,それぞれの地域に隠された特筆すべき逸材(ダイヤの原石)の発見にこれ努めること,そして地域という粗削りなキャンバスの上に独自の色と線で人々をウーンと唸らせるようなデッサンを描いてみせること,それくらいの心意気が必要なのではなかろうか。そう,若かりし頃のコイズミ・シンイチ先生(元代議士)が広げた大風呂敷みたいに。その上での個々の暮らしの利便性追求でありましょう。
繰り返すが,もし「水無川サイクリング・ロード」が実現したら,それは例えば北海道は静内郡静内町における「二十間道路の桜並木」に匹敵するオラガ町の誇るべき名所になると思うんだけどなー(あ,ちょっとシツコイですかね)。