終わり と 始まり

2012年11月16日 | 日々のアブク
 限りなくオロカナル政権が,最後の最後になって泥舟からドブネズミが次々と逃げ出すという醜態をさらしつつ,やっとこさ幕を下ろした。正直,嬉しいというよりも,つかのま虚脱的安堵感に浸っているというのが現在の我が心境でアリマス。とにもかくにも一段落。一昨年の参院選以来,二年ぶりに政治変革の季節がまた巡ってきたというわけだ。

 それにしても,この3年3ヶ月という歳月は実にオロカナル茶番の連続だった。その具体的事例はいちいち述べるまでもないだろう(取りあえずは昨日の衆議院本会議における自民党・齋藤健議員の力強い演説でもネット動画で見て下さい)。この国において,日本国憲法のもとにおいて,政権を執るということ(そして執られるということ)のオソロシサを改めて知らされた,それは長い長い日々であった。

 一方で,この政権の水先案内人,というのもおこがましいか,麗々しく提灯持ちをしてきた「バカな大マスコミ」は,いまだに民主党という瓦解寸前のオロカナル空中楼閣に対していささかの未練があるようで,最後の悪あがきのようにショーモナイ情報操作を画策しているらしい。例えば,本日発表されたアサヒシンブンによる最新緊急世論調査では,比例区投票先は自民党が23%,民主党が16%で,自民党はやや減少,民主党はやや上昇との結果だという。ああ,何たるオーバカ振り,何たるクソッタレ振り! 一体どこの世論のハナシをしているのだ? けれども現実には,そういった似非世論情報が,シンブン見出しやTVワイドショーなどを通じて日本全国津々浦々のお茶の間に繰り返し繰り返し発信され続けているというのが厳然たる実情なのである。その被験者(受け手)の主体は もちろんオバサンとジジ・ババであって,朝から晩まで年がら年中TVとオトモダチ,いずれも基本的には政治のことなんかまったく興味も関心もなく,単にバカ・コメンテーターの妄言を真に受けることで世の中の「しくみ」や「あるべきすがた」を理解した気になっている方々である。要するに,個々の人間的資質は別として,社会的資質を見る限りにおいては単なるオロカナル無辜の民草,カヨワイ一本の葦に過ぎない存在なのであります。さはさりながら,その数(=集票力)においては決して無視することが出来ない存在であるがゆえに,バカな大マスコミ(略してBGM)としては,そこに付け入る隙があるというわけだ。

 Wikipediaによれば,BGMの代表格たるヨミウリシンブンの発行部数は朝刊が992万部,夕刊が344万部,アサヒシンブンのそれは朝刊が767万部,夕刊が285万部であるという。両者を合わせた占有率は我が国の総世帯数の三割以上という驚くべき数字で,これは三軒に一軒がBGMによる毒を日々浴びていることになる。この壮大にして愚劣なるパルプ資源の無駄遣いが,いつの頃からかは知らねど連綿と繰り返されているのだ。かてて加えて,折り込みチラシの量の多さときたら! それは他の弱小各紙(マイニチシンブンを含む)のチラシ量と比べてあまりにも桁違いである(当地の地元紙カナガワシンブンなんかは折り込みチラシはほとんど入らない)。恐らく両紙の購読者層の少なからぬ部分は,この膨大な量のチラシが お目当てなんだろうとは思う。実際のところ,本紙よりもチラシの方が有用有益であることは確かなんだし(お買い物とか,健康関係とか,墓地案内とか。。。) でも,それらの情報をシンブン折り込みチラシに求めるのって,少なくとも今の時代においては主客転倒なのではアルマイカ? フリーペーパーやタウン誌などの今日的メディアから派生した,より即時的・機動的な「チラシ・メディア・マーケット」といったものの育成・発展こそが,これからは待望されてしかるべきではないか? ま,それは今後の課題であるとして,いずれにしても,現状では一世帯当たり毎月4,000円近い金がドブに捨てられ続けているのだ。何だかんだいっても,この国はまだまだ豊かで平和なんだと思う。

 話がいささかズレてしまった。ところで,別のニュース配信によれば,民主党の幹事長は,衆院選では「最低条件は比較第1党。単独過半数(241議席)が望ましい」などとヌカしているそうだ。ああ,この期に及んで何たる妄想居士。何たる生ける屍(その風貌も既にして骸骨化しておるし)。いささかの反省も謝罪もない。これじゃぁ今から一ヶ月後には彼らがオロカナル泡沫政党へと一気に転落しているであろうことは絶対間違いない。うん,間違いない!

 。。。と,毎度毎度の老人戯言とはいいながら,きわめて凡庸かつアタリマエで,禄すっぽ面白くもない愚見をグダグダと申し述べてしまったような気がする(お恥ずかしい)。正直なところ,これはやはりチョッピリ嬉しいんだと思う。その嬉しさゆえの思考の迷走,論理の破綻,文章の乱れ等々,平に御容赦下さい。なお「オロカナル」という月並み常套句を安易に多用してしまったが,これについては,彼らの唱える「ただちに」だとか「あすへの責任」だとかいう不毛なお題目に比べれば より実態に即した的確な物言いであろうと思いますゆえ,そこはひとつ,何とぞ御理解いただきたいと存じます。 (頓首)

 あぁ,一ヶ月後が待ち遠しい! 
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