２０２０／０８／０１ 「ベン・ハー」(2016年米)

「ベン・ハー」(2016年米)

ジュダ・ベンハー　ユダヤの富豪の生まれ
メッセラ　ジュダの幼なじみ
エスター　ジュダの妻
族長　（モーガン・フリーマン）
イエス　大工の男

起：ジュダとメッセラは幼なじみだった。
承：ローマ軍を襲った犯人を助け、ジュダは奴隷にされてしまう。
転：戦車競争でジュダはメッセラと対決する。
結：ジュダが勝利し、メッセラと和解する。

　紀元３３年ローマ。ジュダとメッセラは、戦車競争で対決していた。
その８年前。ジュダとメッセラは幼なじみで、義兄弟と言える関係だった。
乗馬の練習でジュダは負傷し、メッセラを心配させる。
　ジュダはユダヤの富豪の生まれだったが、メッセラは対抗心からか戦場へ。
残ったジュダはエスターと結婚する。
ローマには自由を求めるゼロテ派が現れ、
ジュダはその為に規制が厳しくなっていると不満に感じていた。
だが大工の男は、敵を愛せと話す。
　ジュダは隊長となっていたメッセラと再会。
軍隊は過酷だったが、メッセラは戦いの中で抜擢されたのだ。
批判的な連中を明かせと、メッセラはジュダに協力を求める。
　軍の隊列が、何者かの襲撃を受ける騒ぎが発生。
ジュダは犯人をかばい、自分がやったと称する。
怒ったメッセラは、ジュダをガレー船送りに。家族も救えないと告げる。
連行されるジュダに、あの大工の男が水を与える。
　ジュダは奴隷としてガレー船で酷使され、５年が経過する。
ギリシャ軍の襲撃で船は沈み、ジュダは漂流。
族長と言う男に助けられる。
ジュダが奴隷だと気付いた族長は、ローマに引き渡すと言い出す。
ジュダは戦車競技を指導できると訴え、族長に養われる事に。
やがて、ローマの騎手がメッセラだと知る。
　ジュダはエスターと再会。
エスターは、イエスと言う名の大工に恩恵を受けていると言う。
ジュダの母と妹は処刑されたが、どこに葬られたかは不明だ。
メッセラはローマの英雄であり、近付くなと警告する。
　だが、ジュダはメッセラの所へ乗り込み、卑怯者と言って殴り倒す。
怒ったメッセラは、見せしめとして、多くのユダヤ人を処刑してしまう。
族長は、戦車競争で決着を付けろと言う。ローマに屈辱を与えろと。
　族長は、自分の騎手をメッセラと一騎打ちさせたいと賭けを持ちかける。
勝利すれば、奴隷の扱いから解放すると言う条件だ。
メッセラは、その騎手がジュダだと気付く。
エスターは競争を止めようとするが、メッセラは聞く耳を持たない。
　メッセラの部下だったドルーサスは、ジュダに家族の居場所を知っていると案内。
ジュダの母と妹は生きていたが、病で隔離されていたのだ。
　ジュダは戦車競争に参加。
他の出場者が次々と脱落し、ジュダとメッセラの一騎打ちになる。
メッセラはジュダを妨害するが、ゴール寸前で脱落。
勝利したのはジュダだった。人々はジュダの勝利に歓喜する。
　ジュダは、イエスが逮捕されたと連絡を受ける。
かけつけたジュダはイエスに水を与え、兵士に鞭打たれる。
やがてイエスは磔にされる。
ジュダはショックを受けるが、エスターは神を信じてと言う。
　族長は、ジュダの母と妹を解放するよう手を回す。
戦車競争で負傷したメッセラは片足を失い、ジュダを恨んでいた。
かつて自身が負傷した際に助けられたジュダは、メッセラを心配していた。
その姿に改心したメッセラは、許してくれと詫びる。
いろいろな奇跡が起きた。
族長は振り返るなと助言する。人生は目の前に広がっていると。

　と言う訳で、ベンハーの４回目の映画化。３回目がチャールトン・ヘストン版です。
幼なじみだったジュダとメッセラだが、憎しみ合うようになり戦車競走で対決する。
ヘストン版が３時間半の大作だったのに対し、本作は２時間程度なので
ずいぶんあっさりした感じ。
戦車競走のシーンも、かつては金をかけて再現したが
本作はたぶんＣＧなんやろうなと言うお手軽さを感じさせる。
この話は実はキリストの話なのだけど、
本作は強引にエピソードを割り込ませた印象で、ちょっといびつ。