２０２４／０４／２１ 「マッケンナの黄金」

「マッケンナの黄金」(1969年米)

マッケンナ　保安官（グレゴリー・ペック）
コロラド　盗賊のリーダー（オマー・シャリフ）
ティブス軍曹　騎兵隊（テリー・サバラス）
ベン　コロラドの仲間（イーライ・ウォーラック）
ヘシュケ　アパッチ族の女
モンキー　アパッチ族の男
インガ　判事の娘
アダムス　伝説の男
老英国人　ベンの仲間（アンソニー・クエイル）

起：保安官マッケンナは、盗賊コロラドに黄金の在り処へ案内させられる。
承：黄金を狙う連中が仲間に加わる。
転：騎兵隊のティブスも仲間に加わる。
結：黄金の谷は崩落するが、マッケンナだけが黄金を手に入れていた。

　アパッチ族には、神が守る黄金の伝説がある。
かつてスペインの征服者がこれを探すが、見付けられなかった。
その後、アダムスと言う男が探すが、アパッチ族に両目を潰された。
その事から、黄金は「失われたアダムス」と呼ばれるように。
さらに１８７４年には、「マッケンナの黄金」と呼ばれるようになった。
　保安官マッケンナは襲撃を受けるが、反撃して相手を倒す。
倒したのはアパッチ族の老人プレーリードッグで、
マッケンナが黄金を狙っていると思ったのだと言う。
老人は死んでしまい、マッケンナは彼が持っていた地図を燃やす。
　盗賊コロラド一味はマッケンナを見付け、地図を渡すように脅す。
一味は老人を追っていたのだ。
コロラドは地図が燃やされたと知るが、
マッケンナがカードの達人である事から、内容を覚えているはずだと言う。
　マッケンナはコロラド一味を案内する事に。
黄金にたどり着けば解放すると言うのだ。
一味には、以前からマッケンナを狙っていたアパッチ族の娘ヘシュケもいる。
　同様に一味に捕らわれている女性がいて、判事の娘インガだと気付く。
判事はコロラドに殺されたのだ。
マッケンナは、判事の娘と知られればただでは済まないと、秘密にさせる。
ヘシュケを狙う一味のモンキーは、
マッケンナを襲おうとするが、コロラドに止められる。

　一行の前に、コロラドとは因縁のあるベンが現れる。
ベンは、騎兵隊やアパッチ族も黄金を追っていると警告。
信用ならない相手だが、手を組む事に。
　ベンは大勢の仲間を連れており、その中には生きていたアダムスもいた。
アダムスは黄金の谷を探したが、
アパッチ族に仲間を殺され、自身は両目を焼かれたのだ。
コロラドは、黄金の話が事実だと確信して喜ぶが、マッケンナは否定的だ。

　マッケンナらは谷へ到着。地図と同じ光景だと言う。
　アパッチ族に襲われ、ベンらはなぶり殺しにされる。
　騎兵隊のティブス軍曹は部を射殺し、コロラドらに仲間入りする事に。
本隊には一味に捕まったと思わせ、手助けできると言う。
一方コロラドは、ティブスの言葉からインガが判事の娘だと気付く。

　マッケンナらは目的地付近に到着。明日の日の出を待つ事にする。
　ティブスは、コロラドが黄金を独り占めする気だと警戒。
コロラドは、パリで億万長者の生活をする事に憧れている。
インガも黄金を狙っていたが、
マッケンナはコロラドが独り占めするだろうと否定的だ。
　日の出になり、山の影が洞窟を指した。
一同は、洞窟を抜けた道を競って走る。
ヘシュケはインガともみ合いになり、崖下へ転落。
黄金を見付け、インガも喜ぶが、マッケンナはすぐに逃げようと言う。
　ティブスはモンキーに始末され、そのモンキーはコロラドに倒される。
マッケンナはコロラドと格闘に。
さらにアパッチ族も襲来するが、付近が崩落を始め、アパッチ族は退散。
マッケンナらは退散するが、黄金は埋まってしまう。
コロラドも退散するが、実はマッケンナのバッグにはたくさんの黄金が入っていた。

　と言う訳で、Ｊ・リー・トンプソン監督作による西部劇。
主演はグレゴリー・ペックで、「ナバロンの要塞」の組み合わせ。
アンソニー・クエイルも黄金を狙う一味として出てくるが、途中で死んだらしい。
ペックは保安官だが、アパッチ族の老人に襲われて反撃し、倒してしまう。
老人はアパッチ族の黄金の地図を持っており、それを狙われていると思ったのだ。
ペックは地図を焼いてしまうが、黄金を狙う連中に襲われると言う話。
一番のリーダーは、お尋ね者のオマー・シャリフ。
黄金を狙って、騎兵隊のテリー・サバラスは部下を殺し、
ペックに助けられた娘さえ惑わされるが、ペックだけは平静を保つ。
最後には崖が崩れ、黄金が埋まってしまうが
そこに説明はなく、黄金の呪いとしか言いようがない感じ。
ただし、その特撮はその時代なりの出来なので、
スペクタクル感は今一つ。