平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

コンデンサー切替器の製作

2014-05-19 23:02:39 | スピーカー工作
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 来月の名古屋試聴会で、フィルムコンデンサーの音の違いを体験してもらう企画があります。ヤマハのホーントゥイーター JA0506に、低域カット(ハイパス)のフィルムコンデンサーを直列に入れ、コンデンサーを通過する高域の音質比較となります。

 使用するフィルムコンデンサーは、音の良いフィルムコンデンサーの草分けである岡谷(オカヤ)のVコン。それまでは横に長いフィルムコンデンサーが主流でしたが、基板の省スペース化に対応する縦型で登場。それで、縦を意味するヴァーチカルからVコンと呼ばれました。

 Vコンは二代目がVⅡで、これはパッとしなかったのですぐに消えてVⅢの登場。おそらくは、VⅡを頭の丸いケースに入れて、振動を抑えるためにエポキシでピッチ詰めしたものだと思います。当時、最高と言われた太陽通信のΛ(ラムダ)コンデンサーが円筒形ケースにピッチ詰めだったので、その対抗策みたいです。

 岡谷のVコンシリーズは、最後にVXとなって終了。コイズミ無線で3.3μFだけ在庫があるようです。最近はネットでも出ていて、僕は2.2μFもゲットしたので今回の企画となりました。

 対するΛの方ですが、Λも超高級のHi-Λも2.2という容量はなく、仕方ないので1.0を2本並列のパラにして2.0で組み上げました。0.2μFの差は、高域下限でほんの少しの差がある程度で、フルレンジに組み込まないでトゥイーター単体で聴くと、2.0よりも元気があるかなという感じ。


左から ラムダ、VX、VⅢ、Vコン
ハイラムダは既に組み込んで見せられないので検索汁


 タイトルにあるように、この5種類のコンデンサーを聴き比べやすいように切替器を作りました。しかし、切替器の中身が見えている状態なので、ブラインドテストではカンニングとなるために画像掲載はなしにしました。視聴会場で、自分で切り替えながら採点してもらいます。

 採点のポイントですが、ハイエンドの伸び、艶やかさ、透明感、力感、リアルさ、の5つの項目を予定していますが、パニック状態で聴いても違いは分からないと思います。実際、作った本人が最初は違いが分からず、「こんなだったニカ?」と狐に包まれた状態。慣れてきたら違いが分かってきました。

 Λコンデンサーが発売された当時、Vコンと交換して余りの違いに驚いた記憶があります。トライアングルのリアルさがまるで違う。Vコンはアルミのトライアングルに聞こえ、Λは真鍮のトライアングルに聞こえる感じです。

 トライアングルは純音で、波形に暴れのない最もピュアな音の楽器です。だから交響曲のフォルテの場面でも音が浸透してくるのですが、この性質がテストに向いているのです。トライアングルが活躍するクラシックは数が少なく、ドボルザークの新世界交響曲や、ワグナーのニュルンベルクのマイスタージンガー、リストのピアノ協奏曲第一番、チャイコフスキーの花のワルツなどからピックアップ予定。

 Vコンの開発順に、ラムダとハイラムダの順でグレードが高くなりますが、正解者にはラムダコンデンサーをプレゼントします。

 (ΦωΦ)フフフ… 試聴会の楽しみが増えたニダねw

    エフライム工房 平御幸

コメント (9)
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