読者のコメントから「乳と蜜の流れる地」とは何かという問題を出しましたが、この簡単そうな問には深い知恵が隠されているのです。ただの豊穣や豊かな土地の比喩ではありません。
コメント欄でヒントを出しましたが、ここで言う蜜とは蜂蜜のことで、果汁や穀物などから作られる糖蜜ではありません。従って、大前提として、蜜蜂が飽きるほどの量の花が咲かなくてはならないのです。また、自然採取ではなくて養蜂が行われていたことを意味します。
旧約聖書における、出エジプト後のカナン定住時代と呼ばれるイスラエルは、本当に蜂を飼って養蜂で蜜を得ていたのか?これには、輸血拒否で有名な、アメリカの新興宗教ものみの塔のサイトが、ヘブライ大学の発掘結果を紹介しています。僕はこの教会の教義は否定していますが、学術的引用は別の話です。
一方、乳の方は、牛や羊や山羊やラクダの乳で間違いないのですが、これらの飼育には莫大な量の植物が必要となります。特に、山羊は硬い樹皮や樹根まで食べるし、ラクダは刺(とげ)のある植物まで食べるので、自然破壊の元凶となります→こちら。山羊が悪魔扱いされる背景には、このような植物を食い尽くす性質から忌み嫌われたのだと思います。
このように、蜜蜂にとっての家畜たちは、大切な花を食べる害獣でしかありません。しかし、羊飼いと呼ばれたイスラエルにとって、家畜が食べる植物は絶対に欠かせないもの。ここに、二つの利害が反する二律背反が生じるのです。
二律背反とは哲学用語のアンチノミーで、概念は古代ギリシャの時代からあり、カントが体系化した「矛盾する二つの命題」として知られています。しかし、哲学的概念は時代と共に陳腐となり、音楽的な意味での二律(二つの旋律・音程)で考えたほうが分かりやすいと僕は思います。和音と不協和音で当てはめれば、蜜蜂と家畜は不協和音の関係となる。一方が植物を専有すると一方が困る。
従って、乳と蜜の流れる地には、家畜が食べても食い尽くすことの出来ない植物の量と、蜜蜂が四季を通じて活動できる恵まれた気候が必要となるのです。ただの豊穣では説明の付かない、奇跡的にバランスの取れた気候と土地が必要なのです。
家畜による砂漠化は現代でも続いていて、中国から西のアジアでは当たり前の出来事。日本が乾燥に強い植物の植え方を教えても、植えたそばから遊牧民が家畜を連れてきて食べさせる。また、料理や暖房に植物を伐採するので、こちらからの砂漠化も深刻。家畜の糞を燃やして燃料とするのはマシな方なのです。
日本の常識だと、家畜の糞は堆肥として土壌に還元する。堆肥で肥沃になった土から米や野菜や木が育まれ、それらが花を咲かせて蜜蜂を養う。二律背反ではなくて、循環式に豊かさが増す仕組みとなっているのです。旧約聖書の時代、すでに一部に循環式の農業や養蜂があったからこそ、乳と蜜の流れる地という、二律背反から脱却した言葉が使われたのです。
レジ袋を使わないオバサンが、もたもたしてレジで長時間後ろの人を待たせるのは迷惑。偽善で自分のことしか考えない人には、乳と蜜の流れるという深遠な言葉の本質は理解できないのです。僕が、「他の読者に普遍的なことはコメントで」と何度も嫌になるほど書いているのに、その意味を考えたこともないノー天気では困ります。
コメントで書いたことが他の読者の糧となる。自分のことしか考えない人には、以下の言葉(僕が小学生の時からやっている)を何万回でも復唱して欲しいですね。どうせ3日も経つと忘れる鳥頭だと思いますが。トイレのドアの内側に貼っておけば忘れないかもw
勉強は他人のためにする(成績の悪い子に答えではなく、易しい←解き方を教える)
他人のために答える
それが自分に徳となって返ってくる
エフライム工房 平御幸
コメント欄でヒントを出しましたが、ここで言う蜜とは蜂蜜のことで、果汁や穀物などから作られる糖蜜ではありません。従って、大前提として、蜜蜂が飽きるほどの量の花が咲かなくてはならないのです。また、自然採取ではなくて養蜂が行われていたことを意味します。
旧約聖書における、出エジプト後のカナン定住時代と呼ばれるイスラエルは、本当に蜂を飼って養蜂で蜜を得ていたのか?これには、輸血拒否で有名な、アメリカの新興宗教ものみの塔のサイトが、ヘブライ大学の発掘結果を紹介しています。僕はこの教会の教義は否定していますが、学術的引用は別の話です。
一方、乳の方は、牛や羊や山羊やラクダの乳で間違いないのですが、これらの飼育には莫大な量の植物が必要となります。特に、山羊は硬い樹皮や樹根まで食べるし、ラクダは刺(とげ)のある植物まで食べるので、自然破壊の元凶となります→こちら。山羊が悪魔扱いされる背景には、このような植物を食い尽くす性質から忌み嫌われたのだと思います。
このように、蜜蜂にとっての家畜たちは、大切な花を食べる害獣でしかありません。しかし、羊飼いと呼ばれたイスラエルにとって、家畜が食べる植物は絶対に欠かせないもの。ここに、二つの利害が反する二律背反が生じるのです。
二律背反とは哲学用語のアンチノミーで、概念は古代ギリシャの時代からあり、カントが体系化した「矛盾する二つの命題」として知られています。しかし、哲学的概念は時代と共に陳腐となり、音楽的な意味での二律(二つの旋律・音程)で考えたほうが分かりやすいと僕は思います。和音と不協和音で当てはめれば、蜜蜂と家畜は不協和音の関係となる。一方が植物を専有すると一方が困る。
従って、乳と蜜の流れる地には、家畜が食べても食い尽くすことの出来ない植物の量と、蜜蜂が四季を通じて活動できる恵まれた気候が必要となるのです。ただの豊穣では説明の付かない、奇跡的にバランスの取れた気候と土地が必要なのです。
家畜による砂漠化は現代でも続いていて、中国から西のアジアでは当たり前の出来事。日本が乾燥に強い植物の植え方を教えても、植えたそばから遊牧民が家畜を連れてきて食べさせる。また、料理や暖房に植物を伐採するので、こちらからの砂漠化も深刻。家畜の糞を燃やして燃料とするのはマシな方なのです。
日本の常識だと、家畜の糞は堆肥として土壌に還元する。堆肥で肥沃になった土から米や野菜や木が育まれ、それらが花を咲かせて蜜蜂を養う。二律背反ではなくて、循環式に豊かさが増す仕組みとなっているのです。旧約聖書の時代、すでに一部に循環式の農業や養蜂があったからこそ、乳と蜜の流れる地という、二律背反から脱却した言葉が使われたのです。
レジ袋を使わないオバサンが、もたもたしてレジで長時間後ろの人を待たせるのは迷惑。偽善で自分のことしか考えない人には、乳と蜜の流れるという深遠な言葉の本質は理解できないのです。僕が、「他の読者に普遍的なことはコメントで」と何度も嫌になるほど書いているのに、その意味を考えたこともないノー天気では困ります。
コメントで書いたことが他の読者の糧となる。自分のことしか考えない人には、以下の言葉(僕が小学生の時からやっている)を何万回でも復唱して欲しいですね。どうせ3日も経つと忘れる鳥頭だと思いますが。トイレのドアの内側に貼っておけば忘れないかもw
勉強は他人のためにする(成績の悪い子に答えではなく、易しい←解き方を教える)
他人のために答える
それが自分に徳となって返ってくる
エフライム工房 平御幸
豊かな生活に甘えてしまって、乳と蜜の流れる地の奇跡に気がつきませんでした。
前にお金のお話もありましたが、全ては良い循環になるバランスが大切なのですね……
自分がおなかいっぱいになって満足していた姿勢を反省します。
その深淵に気がつくには、普段からの観察や思索の掘り下げが大切で、記憶力が良いとか成績が良いとかとは別の、人間的な頭の使い方が重要になってきます。要するに、もっと色々なものに関心を持てという言葉に尽きます。
一日中考えてわかりませんでした。すみません。
いつも文章の表面的なことしか見れていません。
養蜂と牧畜の両立が奇跡のバランスだなんてすぐに草木の生える日本では豊かすぎて想像できませんでした。
地球全体では砂漠化が進んでいるのに日本では除草剤を撒く…雨が怖いですけど雨にも感謝です。
日本の養蜂家は、一年中を南から北へ移動して花を求めています。移動しない地場養蜂家は恵まれた環境にいる人です。日本は四季を通して養蜂ができる稀有な国です。
除草剤はベトナム戦争の枯葉剤マスタードガスから発展してきましたが、マスタードガスの細胞分裂を止める性質が抗癌剤。これが妊婦のお腹では、胎児の細胞分裂に影響を与えることから催奇性で問題になりました。
僕は抗癌剤が死期を早める薬だと思っています。治った人は、抗癌剤で治ったのではなくて別の力で治っているのだと思います。乳癌が手術直前にいつの間にか消えた人も知っていますし。
以前の記事に養蜂園のお話があり、乳と蜜の流れる土地はここに雛形があると書かれていましたが、全然わかりませんでした。
前から「乳と蜜の流れる土地」ってどういう意味だろうと不思議に思っていましたが、このような深い意味を持っていたのですね。
自分の興味の範囲しか関心をしめさない姿勢を、改めたいと思います。
蜂蜜は蜜蝋の原料になるし、スピーカーに塗ると気品が良くなる。
乳と蜜の食べ物としての力は、乳製品の蘇とか醍醐味として古代日本でも貴重でした。蜜はローヤルゼリーが特別なものと考えられています。
乳と蜜の流れる地にこのように深い意味があったとは全く考えた事がありませんでした。ラクダの暑中見舞いもヒントだったのですよね。
全ての事に対して考えが足りないですし、神経が鈍いです。
先生に指摘される度に反省するのですが…『反省だけならサルでもできる』を思い出しましたorz
これは将来参考になりそうだと一瞬でも思った番組は録画して焼いて保存しておく。それを20年やらないと多彩な知識は身につきません。
全員に感じるのは資料を自前で作る意欲が足りないこと。勉強する暇があったら資料集め。このベースがあれば、聖書も点と点が結ばれて線となる読み方ができるようになります。
今の僕なら、砂漠の緑化も完璧に出来る自信があります。ただし、莫大な資金は必要ですが、オイルマネーがあれば可能です。
循環式に豊かさが増すシステムとは分かりませんでした、、、
いろんな場面で自分勝手な行動をしていると反省しますorz
最初は、自分でも答えられそうな問題が出たと思ったんですが…orz
先生のクイズに挑戦してみると、自分の思考法がいかにズレているかを痛感します。ひねくれていてどんどん本質から遠ざかるという(最初の問題を忘れてしまうため)。「素直に考える」というのがとても難しいです、まだ全然ピンと来ません。
回答がトンチンカンすぎて恥ずかしいのですが、ヒント取得の人柱になるつもりで挑戦を続けたいです。
↓ 何でも食べるヤギの特性を利用した除草法。増えすぎたり野生化しないように注意が必要なようですが…。
ヤギが雑草を食べてお掃除!団地で始まったエコな除草作戦
http://suumo.jp/journal/2013/11/21/55441/
“働くヤギ”が都市部でも増加中!除草だけじゃないヤギが切り開く「未開拓ビジネス」
http://diamond.jp/articles/-/56233