元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

働き方の考え方もいろいろ!事業所の「基本理念」の職員への浸透度は?

2017-10-14 17:25:12 | 社会保険労務士
 労働者=働き手に何のために仕事をしているか<目的設定>を自然に知ってもらうことが重要

 介護職員のキャリヤパス(*注1)の作り方に関する本(*注2)のコラムの中で、非常に興味を引いた部分がありましたので、著者には申し訳ないがこの中から、1部分そっくりそのまま引用します。
 (申し開きをすれば、この本はキャリアパス構築に関する本ですが、その中でコラムとして書かれてあるもので、皆に是非知っておいてもらいたいと考え、あえて一部を引用します。本の販売の支障にはならないと思います。)

 3人の労働者がビルの建設現場で働いていると、通行人が近づいてきました。最初の労働者は汚れて汗まみれで、仏頂面をしていました。通行人が「あなたは何をしているのですか」と尋ねると、労働者は「レンガを積んでいるんでさあ」と答えました。2番目の労働者も汚れて汗まみれで、同じように仏頂面をしていました。通行人が「何をしているのですか」と尋ねると、2番目の労働者は「時給2ドルで働いているんでさあ」と答えました。
 3番目の労働者も、やはり汚れて汗まみれでしたが、希望に燃えた生き生きとした表情をしていました。一生懸命働いている点はほかの2人と同じなのに、この人は仕事を楽々と片づけているように見えました。通行人は3番目の労働者に「何をしているのですか」と尋ねました。すると彼は「大聖堂を立てているんでさあ」と答えました。(以上、「ザ・ビジョン進むべき道はみえているか」ケン・ブランチャード・ジェシー・ストナー著、ダイヤモンド社、2004年版からの引用)
 おむつ交換は、作業としては使用後のおむつを新しいものに取り替えることにほかならない。しかし、それを単なる作業と捉えるか、「ご利用者のかけがえのない人生を、最後の瞬間まで快適に過ごしていただく」ための取り組みと捉えるかで、仕事中の表情が変わってくる。それは、モチベーションが異なるからだ。結果、サービスの質まで差が現れても不思議ではない。単に(介護事業所の)立派な理念を掲げておくだけではなく、職員が自然とこうした思いになるように、現場で生かすことが大切だ。

 
 いかがでしょうか。これ以上自分としてはコメントは致しません。ただ、お前がそんな感じで人生を送ってきたかと問われると、私は少なくともイエスとは答えられない自分がいます。

 一方、会社と言う大きな観点から言えば、企業の不祥事もここから起こってくるように思えるのです。

 ☆ ただ今、神戸製鋼のデータ改ざんの話が出てきています。最近、こうも企業の不祥事が次々に出てくるとは・・・日本の企業の神髄である「正直」「誠実」はどこへいったのか?確かな「目的」を見失っているのではないか。戦後間もない、昔の「ソーシャルダンピング」の時代に逆戻りしたのでしょうか。(H29.10.14記述)

 *注1 職務経歴上の道筋のこと=例えば一般職員から係長、課長、部長等管理監督者までの職務をこの階層ごとに整理して、さらには給与額に対応したもの
 *注2 介護職員キャリアパス構築・運用マニュアル 日本ヘルスケア編 日経BP社発行 p101 <コラムとして ”「基本理念」についての理解が深まる2冊”からのうちの一冊の部分である。>

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