松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

ちょっとふっきれたかな。

2008-03-31 23:21:59 | 和弓と櫨
今日は中てようということはあまり考えず、
会の時、できるだけ体を開いて思いっきり引く事だけを心がけました。
そうすると、今まで掃き矢ばかりだったのが
安土に刺さったり、ちょっとばかし中るようになって
鬱々としていた心も晴れてきました。

最近はインターネットのおかげで
TVや新聞よりも早く、瞬時に衝撃的なニュースを知るようになりました。
「王様のブランチ」でカンフーくんが頭から流血したシーンが
Youtubeですばやくアップされてたし、
甲子園ではマウンド上でバッテリーが「魔法のキス」をしてしまうしで
毎日、平凡な生活でも驚いたり興奮したりして
もうネットがない時代には戻れないなぁと思います。

先日、「チベット問題」をこのブログで扱いましたが
私としては割とおとなしく書いたつもりなんですけど、
知り合いの各方面から「いろんな考えの人がいるから、
あまり過激なことを書かない方がいい。」と言われたり
実際に批判されたりもしました。

私はチベットに行ったこともないし、
ダライ・ラマ氏を知ってるわけでもありません。
だから今回起きていることは、
全て遠い国の赤の他人の出来事なんです。

ところがネットのおかげで、
様々な画像や動画や資料を見ることができるようになって
現在チベットで起きている痛ましいことが
身近な問題として手に取るようにわかってきました。

そこで私は考えてしまうわけです。
同じバスに乗り合わせて、
一人がよってたかって暴力を受けているのを見て、
黙って見て見ぬふりをするのか。
立ち向かって逆に自分が殺されるかもしれません。
自分にはとてもそんな勇気はないだろうなって。

このブログに何かを書いたからといって別に逮捕されるわけでもなく、
しごく平和な毎日なのに、ちょっとしたことに動揺してしまう自分に
どうも憂鬱な気分になっていました。

しかし以前はこの憂鬱な気分がそのまま
もんもんと続く無為な日々を過ごしてましたが
弓を引くようになって、
精神的に落ち着いてきたような気がします。

無力で不器用でへなちょこな自分は変わらない。
それでも、他人の苦しみや哀しみを感じて心が痛むってことは、
自分自身の最後のましな部分じゃないかと思います。
あの芥川龍之介の「蜘蛛の糸」みたいに。

そんなわけで、これからも櫨とつきあいながら弓を引き、
チベットや中国関連のニュースに
怒りと悲しみを感じながら注視しつつ
美味しいものを食べたりして、
やっぱり平凡な日々を過ごそうと思います。

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