松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

黒田杯

2008-11-02 23:42:24 | 和弓と櫨
今日は秋月城趾(現秋月中学校)で「黒田杯」弓道大会でした。

この黒田杯はいつもと違って弓道場で行うのではなく、かつて秋月城の本丸があった中学校のグラウンドで行うものです。江戸時代には秋月黒田藩五万石の侍たちが行き交っていた場所、と想像してみたり…。

矢渡しは介添えがなく、広々とした敷地の真ん中、たった一人で立射が行われました。


始まる前に賞品をチェック!黒田藩の家紋入り木製の盃がカッコイイですね。まさしく黒田杯の優勝者にぴったりです。自分がこの盃になみなみとお酒をついで全部飲み干す場面が頭に浮かんできます…いかんいかん。始まる前からこんなことじゃ。横には4本組の竹矢もあります。自分がこの竹矢を番えて弓を引いている姿を…いかんいかん。煩悩に支配されとるな~。

黒田杯は遠的四ッ矢二立、近的四ッ矢二立、合計16本引いて競われます。遠的の部とか近的の部とかはなく、総合の的中数で決まります。つまり遠的も近的も得意でなくてはなりません。さすがに島原の乱の時、めざましい活躍をして殊勲を得た秋月藩らしい、無骨で厳しい競技内容です。「まほろば」と違って初段の部とかもないしさ~。

私なんか遠的の矢は七月以来触ってなくて、ロッカーの奥から引っ張り出してきました。こんなんで中るんでしょうか。


まずは遠的から開始。私の結果はゼロでした。全然ダメだぁ…orz

気を取り直して、弓道大会の出場者たちに久留米ほとめきまち旅博覧会のパンフと田主丸の柿祭り・ヌーボー祭りのチラシを積極的に配ることにします。あたりを見回したら、ここは観光客が多く立ち寄る杉の馬場の中心地。弓の大会を珍しく見守るギャラリーがいました。すかさず道着袴姿でパンフを配りまくる私、なんとなく、秋葉原の(年期の入った)巫女さん風メイドみたいだなと思ったり…。

観光客の方からは、「的までどのくらいの距離?」(答え・遠的60m近的28m)とか「この人(弓の出場者)たち、何なの?普通の人たち?」(普通の人たちだよ~)とか、「あらぁ、アナタも弓をするの?」(コスプレじゃないよ~)とか、いろいろと質問責めにあいました。

午後から近的が開始され、今度こそ!と勢いづいたものの、よく考えたら畳の上で引くわけですよ。普段の道場で引くより的が低い感じがして、矢は的の上ばかり行きます。最後の一本だけ中りました。やれやれ。16分の1か。

ともかくカメラをぶら下げてチラシとパンフを配ったり、矢払いを手伝ったり、最後は畳のお片付けまで、なんか普通の射会よりどっと疲れました。


こちらは黒田杯を見守る御神木。無事に滞りなく終わってよかったですね。

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