みなさんは小原孝氏の『弾き語りフォーユー』という番組をご存じだろうか?
NHK FMで月曜から木曜の午前11時から11時20分までやっているラジオ番組である。ピアニストである小原氏が、一般からのリクエストを受け、クラシックから童謡、歌謡曲、JPOP、民謡など、幅広いジャンルの音楽を自らのアレンジで弾くという番組らしい。もう17年も続いているというから、多くの人に愛されている番組なのだろう。
伝聞調の表現で申し訳ないが、実は、僕は『弾き語りフォーユー』を聴いたことがない。そもそも、 つい2日前まで小原氏のことも番組のことも知らなかった。
先週の土曜日、『渋谷音楽祭』の“心地よい週末のひと時を 今夜はとことんクラシック!”というイベントに行って来た。前半は東フィルがモーツァルトの「ジュピター」を演奏し、後半が小原氏のピアノとおしゃべりだった。
小原氏の演奏はとても楽しかった。そう、まるでジャズのアドリブを聴いているような感じだ。クラシックを弾いているかと思ったら、途中で演歌(「川の流れのように」)に変わったり、童謡に変わったりと。このほか、ベートーヴェン風の「人生いろいろ」であるとか、ショパンと「ねこふんじゃった」を合体させた「仔猫と子犬のワルツ」であるとか、氏の才能、アレンジの妙が感じられる、本当に楽しい演奏だった。
しかし、僕が今日みなさんに一番ご紹介したいのは、『逢えてよかったね友だちプロジェクト』である。これは、小原氏が2011年から続けられている、東日本大震災の復興支援、被災地の方々を音楽で励まそう、勇気づけようという活動である。僕は今回のイベントで初めてこの活動を知った。
小原氏は、震災後、何か自分にできること、音楽にできることはないかと思い、「あなたにありがとう/逢えてよかったね」のCDを発売し、そのCDの売上やコンサートの収益の一部で、被災地にCDや楽譜、楽器などを送られているという。また被災地でのコンサートも行っていらっしゃる。最後に皆で一緒に「逢えてよかったね」を合唱するのだという。被災地の方各々の置かれた状況や苦しみも知らずに、ただ頑張れと言うのではかえって重荷になることもある。音楽でそっと寄り添ってあげたい、何かの支えになればうれしいと氏は考えられたのだという。
この氏のお考えは大変立派である。さらに、それ以上に素晴らしいのが、氏が今もその活動を続けられていることだ。震災から4年半、まだ現地は復興の途上である。大切な方を失ったり、ご自身本当に苦しい思いをされた方が皆、震災前と変わらぬ生活を、気持ちを取り戻したとは到底思えない。が、悲しいかな、僕のように被災地と直接関係のない人間は、日々の生活にかまけ、震災のことも忘れがち。
僕の勤める会社で、震災後、被災地の小中学校にメッセージを添えて本を贈ろうというプロジェクトがあった。うちの会社もたまには良いことをするなと思い、僕も喜んで協力した。ただ残念なことに、このプロジェクトが行われたのは震災の年の1回だけだった。
僕自身、今、被災地の方のため何かを積極的にやっているわけではない。だからこそ小原氏の活動を知り、僕も何かお手伝いをしたいと思い、まずは皆さんに氏の活動をご紹介した次第である。皆が自分のできる範囲で何かを始められると良い。
NHK FMで月曜から木曜の午前11時から11時20分までやっているラジオ番組である。ピアニストである小原氏が、一般からのリクエストを受け、クラシックから童謡、歌謡曲、JPOP、民謡など、幅広いジャンルの音楽を自らのアレンジで弾くという番組らしい。もう17年も続いているというから、多くの人に愛されている番組なのだろう。
伝聞調の表現で申し訳ないが、実は、僕は『弾き語りフォーユー』を聴いたことがない。そもそも、 つい2日前まで小原氏のことも番組のことも知らなかった。
先週の土曜日、『渋谷音楽祭』の“心地よい週末のひと時を 今夜はとことんクラシック!”というイベントに行って来た。前半は東フィルがモーツァルトの「ジュピター」を演奏し、後半が小原氏のピアノとおしゃべりだった。
小原氏の演奏はとても楽しかった。そう、まるでジャズのアドリブを聴いているような感じだ。クラシックを弾いているかと思ったら、途中で演歌(「川の流れのように」)に変わったり、童謡に変わったりと。このほか、ベートーヴェン風の「人生いろいろ」であるとか、ショパンと「ねこふんじゃった」を合体させた「仔猫と子犬のワルツ」であるとか、氏の才能、アレンジの妙が感じられる、本当に楽しい演奏だった。
しかし、僕が今日みなさんに一番ご紹介したいのは、『逢えてよかったね友だちプロジェクト』である。これは、小原氏が2011年から続けられている、東日本大震災の復興支援、被災地の方々を音楽で励まそう、勇気づけようという活動である。僕は今回のイベントで初めてこの活動を知った。
小原氏は、震災後、何か自分にできること、音楽にできることはないかと思い、「あなたにありがとう/逢えてよかったね」のCDを発売し、そのCDの売上やコンサートの収益の一部で、被災地にCDや楽譜、楽器などを送られているという。また被災地でのコンサートも行っていらっしゃる。最後に皆で一緒に「逢えてよかったね」を合唱するのだという。被災地の方各々の置かれた状況や苦しみも知らずに、ただ頑張れと言うのではかえって重荷になることもある。音楽でそっと寄り添ってあげたい、何かの支えになればうれしいと氏は考えられたのだという。
この氏のお考えは大変立派である。さらに、それ以上に素晴らしいのが、氏が今もその活動を続けられていることだ。震災から4年半、まだ現地は復興の途上である。大切な方を失ったり、ご自身本当に苦しい思いをされた方が皆、震災前と変わらぬ生活を、気持ちを取り戻したとは到底思えない。が、悲しいかな、僕のように被災地と直接関係のない人間は、日々の生活にかまけ、震災のことも忘れがち。
僕の勤める会社で、震災後、被災地の小中学校にメッセージを添えて本を贈ろうというプロジェクトがあった。うちの会社もたまには良いことをするなと思い、僕も喜んで協力した。ただ残念なことに、このプロジェクトが行われたのは震災の年の1回だけだった。
僕自身、今、被災地の方のため何かを積極的にやっているわけではない。だからこそ小原氏の活動を知り、僕も何かお手伝いをしたいと思い、まずは皆さんに氏の活動をご紹介した次第である。皆が自分のできる範囲で何かを始められると良い。