先週末、旬のホタルイカと白エビを食べに富山に行ってきた。
実はまだ引越しの片付けが終わっておらず、部屋の中はダンボール箱が山積み。そんな現実を忘れたい、ひとときの安らぎが欲しいと思い、出かけたのであった。
ホタルイカの旬は3月から5月。最盛期は産卵が活発化する4月である。滑川には、この時期(注:今年は3/21~5/6)ホタルイカ漁を見学し、青白く光るホタルイカの幻想的な姿を体験できるツアーがある。ツアーは午前3時~4時半と寝不足必至の時間であるが、一度は見てみたいと問い合わせてみた。しかし残念ながら既に予約でいっぱい。後で知ったが、このツアーはとても人気があり、直前に日曜日の予約など、どだい無理な話だったのである。
その代わり、僕らは滑川の「ほたるいかミュージアム」に行くことにした。ホタルイカの発光ショーをやっている。それ目当てで行ったものの、なかなか面白く、とても勉強になった。
ホタルイカの生態には多くの謎があるという。ウナギと同じように、孵化した後の行動がよくわかっていないらしい。どこを回遊しているのか(山陰から東北?)、何を食べているのか(動物性プランクトン?)等々。
もっとも既に分かっている事柄、寿命は1年、水深200~600mの深海に棲む、春先に産卵のため陸地近くにやって来る、交尾(ホタルイカの場合は「交接」というらしいが)は産卵の2カ月ほど前、オスは交尾後に死ぬ、よって我々が食べているのは ほとんどメス、といったことも、僕にとっては新鮮な話ばかりだったが。
あと富山県と兵庫県(ホタルイカの水揚げ全国1位)で漁の方法が違うとのこと。富山の定置網に対し、兵庫は底引網である。富山では産卵を終え沖に帰るホタルイカを定置網で捕まえている。鮭と違い、産卵後に味が落ちることはないようだ。また定置網だとホタルイカが傷みにくく、これも富山産ホタルイカが美味しい理由の一つである。
さて、一通り展示を見たあと、お待ちかねの発光ショーへ。今朝獲って来たというホタルイカが、目の前の半円形のプールでたくさん泳いでいる。部屋が真っ暗になった。ホタルイカは防御のため発光する。そこで、プールの底に張った網を持ち上げ、ホタルイカを刺激。すると多くのホタルイカが一斉に光った。青白いというより白っぽい光だ。暗闇の中に浮かび上がる光。思ったより明るい。確かにきれいだが、何分室内で見ているので若干物足りない。いつかツアーに参加し海で光るホタルイカを見てみたい。
俄かホタルイカ通になった僕らは、ミュージアムで得た知識を検証すべく(注:“食べる”ってことです!)、富山市内に戻った。そして、お気に入りの居酒屋『親爺』へ。ここは刺身が美味しく、さらに富山の地酒が豊富な店である。
まずは地元ならではの刺身と、定番のボイルしたホタルイカの酢味噌を頼んだ。ホタルイカの刺身は、足を抜き、内臓や目、口、軟骨を取れば出来上がり。胴と足を生姜醤油で食べる。ホタルイカに最近話題のアニサキスはいないが、他の寄生虫はたまにいる。この寄生虫に加え鮮度の問題もあり、東京では生の刺身にお目にかかったことはない。身は柔らかく、噛めば独特の甘みが口いっぱいに広がる。
ホタルイカの酢味噌はどこにでもあるが、富山で食べる酢味噌は格別である。身が一回り大きく、肉厚でぷっくりしている。ワタの味、旨みは濃厚。そして足が元気(?)。ボイルしたものを元気というのも変だが、足がくたっとしておらず、丸まっているのである。地元ゆえの、獲れたて・茹でたての証なのであろう。
珍しいところでは、ホタルイカの昆布焼を食べた。生のホタルイカを昆布に載せて焼いたものである。「昆布ロード」とも言われる北前船の中継地だった富山。富山県民は昆布が大好き。なんとも富山らしいメニューだ。昆布の香りとホタルイカの旨み、これでまずいはずがない。酒が進む。
こうして 一つ目の目標 = ホタルイカ を幸せにクリアした二人。そして明日は白エビが待っている!
実はまだ引越しの片付けが終わっておらず、部屋の中はダンボール箱が山積み。そんな現実を忘れたい、ひとときの安らぎが欲しいと思い、出かけたのであった。
ホタルイカの旬は3月から5月。最盛期は産卵が活発化する4月である。滑川には、この時期(注:今年は3/21~5/6)ホタルイカ漁を見学し、青白く光るホタルイカの幻想的な姿を体験できるツアーがある。ツアーは午前3時~4時半と寝不足必至の時間であるが、一度は見てみたいと問い合わせてみた。しかし残念ながら既に予約でいっぱい。後で知ったが、このツアーはとても人気があり、直前に日曜日の予約など、どだい無理な話だったのである。
その代わり、僕らは滑川の「ほたるいかミュージアム」に行くことにした。ホタルイカの発光ショーをやっている。それ目当てで行ったものの、なかなか面白く、とても勉強になった。
ホタルイカの生態には多くの謎があるという。ウナギと同じように、孵化した後の行動がよくわかっていないらしい。どこを回遊しているのか(山陰から東北?)、何を食べているのか(動物性プランクトン?)等々。
もっとも既に分かっている事柄、寿命は1年、水深200~600mの深海に棲む、春先に産卵のため陸地近くにやって来る、交尾(ホタルイカの場合は「交接」というらしいが)は産卵の2カ月ほど前、オスは交尾後に死ぬ、よって我々が食べているのは ほとんどメス、といったことも、僕にとっては新鮮な話ばかりだったが。
あと富山県と兵庫県(ホタルイカの水揚げ全国1位)で漁の方法が違うとのこと。富山の定置網に対し、兵庫は底引網である。富山では産卵を終え沖に帰るホタルイカを定置網で捕まえている。鮭と違い、産卵後に味が落ちることはないようだ。また定置網だとホタルイカが傷みにくく、これも富山産ホタルイカが美味しい理由の一つである。
さて、一通り展示を見たあと、お待ちかねの発光ショーへ。今朝獲って来たというホタルイカが、目の前の半円形のプールでたくさん泳いでいる。部屋が真っ暗になった。ホタルイカは防御のため発光する。そこで、プールの底に張った網を持ち上げ、ホタルイカを刺激。すると多くのホタルイカが一斉に光った。青白いというより白っぽい光だ。暗闇の中に浮かび上がる光。思ったより明るい。確かにきれいだが、何分室内で見ているので若干物足りない。いつかツアーに参加し海で光るホタルイカを見てみたい。
俄かホタルイカ通になった僕らは、ミュージアムで得た知識を検証すべく(注:“食べる”ってことです!)、富山市内に戻った。そして、お気に入りの居酒屋『親爺』へ。ここは刺身が美味しく、さらに富山の地酒が豊富な店である。
まずは地元ならではの刺身と、定番のボイルしたホタルイカの酢味噌を頼んだ。ホタルイカの刺身は、足を抜き、内臓や目、口、軟骨を取れば出来上がり。胴と足を生姜醤油で食べる。ホタルイカに最近話題のアニサキスはいないが、他の寄生虫はたまにいる。この寄生虫に加え鮮度の問題もあり、東京では生の刺身にお目にかかったことはない。身は柔らかく、噛めば独特の甘みが口いっぱいに広がる。
ホタルイカの酢味噌はどこにでもあるが、富山で食べる酢味噌は格別である。身が一回り大きく、肉厚でぷっくりしている。ワタの味、旨みは濃厚。そして足が元気(?)。ボイルしたものを元気というのも変だが、足がくたっとしておらず、丸まっているのである。地元ゆえの、獲れたて・茹でたての証なのであろう。
珍しいところでは、ホタルイカの昆布焼を食べた。生のホタルイカを昆布に載せて焼いたものである。「昆布ロード」とも言われる北前船の中継地だった富山。富山県民は昆布が大好き。なんとも富山らしいメニューだ。昆布の香りとホタルイカの旨み、これでまずいはずがない。酒が進む。
こうして 一つ目の目標 = ホタルイカ を幸せにクリアした二人。そして明日は白エビが待っている!