縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

10年前と今 ~ 十年一昔、あるいは歴史は繰り返す?

2016-02-12 23:15:43 | 最近思うこと
 早いものでブログを始めて今日で10年になる。最初の3か月は毎日記事を書いていたが、最近はとんとさぼりがち。週一はおろか、月一に近い ていたらくである。

 この10年、個人的には大きな変化があった。まず、仕事が変わったこと。2度目の転職をした。さらに、そこで2度目の合併を経験。合併は疲れるし、皆がハッピーとは行かないので、これが最後になると良い。
 次に引っ越し。十数年住んだ月島から中野に引っ越した。そしてまた住宅ローンを抱えた生活に逆戻り。これでは当分文句を言わずに働くしかない。
 ブログを始めた10年前には今の生活を、勤め先も住む家も両方変わることなど、予想だにしていなかった。十年一昔。月日の流れ、その変化は大きい。
 また、この間も技術の進歩は目覚ましい。身近なところでは、テレビ、携帯電話、パソコンなど。いずれも昔と今では比べ物にならない。大画面かつ鮮明なテレビ、スマホ、タブレット等々、まさに十年一昔を実感できる。

 しかし、世の中に目を向けると、不思議と10年前と変わらないこと、同じようなことが起きている。
 一つは安部内閣。第一次安部内閣が誕生したのは2006年9月、そう、ちょうど10年前。このときも自公連立政権だった。もっとも当時と今とでは安部首相の印象が全然違う。第一次安部内閣では大臣の問題発言・不祥事等が続き、安部首相は突然首相の地位を放り出した(後に持病の重症化も理由だとわかったが)。
 が、今の安部首相にそんな弱さは微塵もない。大臣が問題発言や不祥事を起こそうが、ただその首を挿げ替えるだけ。自らは東京オリンピックを首相のまま迎えるかの意気込みすら感じられる。まあ、この首相の変わりよう、これはこれで十年一昔と言えるかもしれないが。

 もう一つ、監査法人の不祥事がある。2006年5月、中央青山監査法人は、その会計士がカネボウの巨額粉飾決算に加担したとして 2カ月の業務停止処分を受けた。その後顧客離れが止まらず、我が国を代表する監査法人であった中央青山は翌2007年解散に追い込まれた。
 そして今、新日本監査法人が東芝の不正を見逃したとして 3か月の業務停止処分を受けている。ただ中央青山との違いは、業務停止が新規業務に限定されたことである。既存顧客に係わる業務は行うことができ、3月末決算の会社の期末・期初の対応も可能である。もっとも自らのガバナンスが問題視された新日本、顧客の流出が起きないと断言はできない。

 人は皆、生まれ、成長し、老い、そして死んで行くわけで、人生は変化の連続である。そして技術は進歩の積み重ねである。この二つが、人が時間による変化、“十年一昔”を感じる所以であろう。
 一方で人そのものは変わらない。つまり、種としてのヒトを考えれば、人間が突然賢くなることはないし、急に欲がなくなることももない。だからこそ、いつの時代でも所詮人間のやることに大きな変わりはなく、同じようなことが起きる、歴史が繰り返すのだと思う。

 この10年を振り返るつもりが取り留めのない話になってしまったが、明日からも折に触れブログを書いて行きたい。