先日、『野田岩』に行った。鰻を食べに行ったのである。以前、鰻といえば『宮川本廛』と書いたが、最近我が家は『野田岩』がお気に入り。好物の“うざく”がないとの欠点はあるも、なんと『野田岩』はワインの持ち込みができる。それも1本めは無料。さすが老舗、太っ腹だ。
「鰻とワインって合うの?」と疑問に思う方も多いだろうが、なんとこれが意外に合う。是非お試しあれ。
もっとも、どこの馬の骨かわからない僕が言ったところで信憑性はないかもしれないが、これは『野田岩』のご主人もおっしゃっているのである。『野田岩』といえば江戸の寛政年間から続く老舗、東京を代表する鰻の店である。そこの御年83歳のご主人がおっしゃっているのだ。
『野田岩』にはワイン・リストがある。フランス・ワインを中心になかなかの品揃え(注:結構いい値段との意)。聞けば、五代目がパリの支店にいらしたときに鰻とワインが合うことを知り、東京でも置くようにしたとのこと。伝統やしきたりにとらわれることなく、旨いものは旨い、合うものは合うと素直に認めるご主人、鰻は勿論のこと、その姿勢も本当に素晴らしい。
僕らは店のご厚意に甘え、ワインを1本持ち込ませていただいた。オーストラリアはバロッサの赤ワイン(シラーズ)である。まずはキリンラガーを1本注文し、つまみが来るのを待つ。お通し三種、鰻の煮こごりとやってきた。ここでワインを開けた。このつまみの段階でもワインが合う。シラーズの果実味があふれ、スパイシーな香り、そのエレガントなところが、存外、和のつまみにも合う。お通しの中にひらめの昆布締めがあったが、醤油を付けた昆布締めもワインでOKだった。つまみは、う巻き、柳川と続く。勿論、ワインがよく合う。
そして、真打“鰻重”の登場。老舗の上品なお味、油がほどよく落ち、あっさり、そしてふっくらとした鰻とワインの絶妙のハーモニー。う~ん、至福のとき。
この日はもう一つ幸せがあった。「五代目はお元気ですか。」と店の方に聞いたところ、「ええ、今日は鰻を焼いてます。」との返事。ミーハー魂全開で恥ずかしいが、この一言で今日の鰻がいっそうおいしく、特別なものに感じられた。
しまった。五代目がいらっしゃるならワインを取っておけば良かった。試飲して頂いて、鰻に合うのはフランス・ワインだけでなく、オーストラリア・ワインも相性が良いことを知って欲しかった。
が、人間、年を取ると、なじみのあるものしか受け付けないきらいがある。とすると五代目に「やっぱり鰻にはフランス・ワインじゃなきゃね。」と言われる可能性も否定できない。逆に、それを機に『野田岩』のワリン・リストがさらに拡がる可能性もあるだろう。はてさて、その結果は如何に。
「鰻とワインって合うの?」と疑問に思う方も多いだろうが、なんとこれが意外に合う。是非お試しあれ。
もっとも、どこの馬の骨かわからない僕が言ったところで信憑性はないかもしれないが、これは『野田岩』のご主人もおっしゃっているのである。『野田岩』といえば江戸の寛政年間から続く老舗、東京を代表する鰻の店である。そこの御年83歳のご主人がおっしゃっているのだ。
『野田岩』にはワイン・リストがある。フランス・ワインを中心になかなかの品揃え(注:結構いい値段との意)。聞けば、五代目がパリの支店にいらしたときに鰻とワインが合うことを知り、東京でも置くようにしたとのこと。伝統やしきたりにとらわれることなく、旨いものは旨い、合うものは合うと素直に認めるご主人、鰻は勿論のこと、その姿勢も本当に素晴らしい。
僕らは店のご厚意に甘え、ワインを1本持ち込ませていただいた。オーストラリアはバロッサの赤ワイン(シラーズ)である。まずはキリンラガーを1本注文し、つまみが来るのを待つ。お通し三種、鰻の煮こごりとやってきた。ここでワインを開けた。このつまみの段階でもワインが合う。シラーズの果実味があふれ、スパイシーな香り、そのエレガントなところが、存外、和のつまみにも合う。お通しの中にひらめの昆布締めがあったが、醤油を付けた昆布締めもワインでOKだった。つまみは、う巻き、柳川と続く。勿論、ワインがよく合う。
そして、真打“鰻重”の登場。老舗の上品なお味、油がほどよく落ち、あっさり、そしてふっくらとした鰻とワインの絶妙のハーモニー。う~ん、至福のとき。
この日はもう一つ幸せがあった。「五代目はお元気ですか。」と店の方に聞いたところ、「ええ、今日は鰻を焼いてます。」との返事。ミーハー魂全開で恥ずかしいが、この一言で今日の鰻がいっそうおいしく、特別なものに感じられた。
しまった。五代目がいらっしゃるならワインを取っておけば良かった。試飲して頂いて、鰻に合うのはフランス・ワインだけでなく、オーストラリア・ワインも相性が良いことを知って欲しかった。
が、人間、年を取ると、なじみのあるものしか受け付けないきらいがある。とすると五代目に「やっぱり鰻にはフランス・ワインじゃなきゃね。」と言われる可能性も否定できない。逆に、それを機に『野田岩』のワリン・リストがさらに拡がる可能性もあるだろう。はてさて、その結果は如何に。