えーっ、野村證券に口座を作らないとダメなの?
- 昔は野村に口座を持っていたけど、もうネット証券だけでいいやと4、5年前に解約したのに・・・。
おーっ、NISA口座で保有している場合は課税口座への振替が必要だって?
- 面倒くさいし、時間が掛かりそう・・・。
うーん、これは市場で売るしかないか。
- 初めてだし、面白そうだからTOBに応募したかったのに・・・。
新NISAでの投資先として、予て伊藤忠によるTOB(株式公開買い付け)の噂がある(株)デサントの株式を100株買った。そもそも噂だけで実際にTOBがあるかどうかは分からないが、NISAで配当金に税金が掛からないこともあり、実現を夢見つつ気長に待つつもり。が、思いのほか、その日は早くやって来た。
8月5日、伊藤忠がデサントにTOBを実施し、完全子会社化する旨発表したのである。株価は4,350円。過去6ヶ月の終値平均に対し25%強のプレミアムを加えた金額である(もっとも年初は株価が高く、僕の場合、そこまでのプレミアムはなかった)。
TOBについての知識はあるつもりだが、実際に対象会社の株主というのは初めて。TOBは海外での手続きの関係で11月上旬頃までに開始予定とのこと。のんびり待とう。株主として住所は登録してあるのだから、郵送で必要書類等が送られてくるのだろう。
ところが、これは大きな誤解、間違いだった。書類は何も送られて来ない。TOBは自ら情報収集し、判断しなくてはならない。そして僕は9月30日の伊藤忠の発表を見落としていた。TOBを10月1日に開始するとの発表があったのである。
僕は1週間遅れでこの事実を知った。たまたま取引証券からの10月1日付けメッセージを見たのである。いつもはアプリを開いても株価ばかりでメッセージはほとんど見ないが、このときは偶然開いた。ラッキーだった。で、冒頭の状況に。
TOBは10月29日までであるが、それまでに公開買付代理人である野村證券に口座を開き、デサント株式を移管し、TOBへの応募申込書を提出する必要がある。事前にデサント株式をNISA口座から課税口座に振り替える必要もある。頑張れば間に合わないことはないが、やはり面倒だ。もう市場で株を売ってしまおう。4,350円で売れれば同じだし、その方が全然楽だ。
なんと株は公開買付価格を上回る4,355円で売却できた。この期に及んで公開買付価格より高く買う人がいるとは驚き。対抗TOB等で価格がつり上がるケースもあるが、本件は伊藤忠による買収が既に決まったも同然。価格が引き上げられることはないだろう。とするとTOB終了後に伊藤忠がスクイーズアウト(少数株主の株式を強制的に買い取る)する際に(あるいはその前に相対で取引?)、利益が得られると考えているのだろうか。株を集めた方がその可能性は高まるのだろう。いずれにしろ素人は手を出さない方が良いに違いない。
結論。TOBは、自らの取引証券が公開買付代理人であるか否かを問わず、市場で売るのが一番。対抗TOBをする先がないか等状況を見ながら、公開買付価格以上で株を売却できれば御の字だ(因みにデサントの場合もTOB発表後株価が4,445円まで上がったときがあった)。
- 昔は野村に口座を持っていたけど、もうネット証券だけでいいやと4、5年前に解約したのに・・・。
おーっ、NISA口座で保有している場合は課税口座への振替が必要だって?
- 面倒くさいし、時間が掛かりそう・・・。
うーん、これは市場で売るしかないか。
- 初めてだし、面白そうだからTOBに応募したかったのに・・・。
新NISAでの投資先として、予て伊藤忠によるTOB(株式公開買い付け)の噂がある(株)デサントの株式を100株買った。そもそも噂だけで実際にTOBがあるかどうかは分からないが、NISAで配当金に税金が掛からないこともあり、実現を夢見つつ気長に待つつもり。が、思いのほか、その日は早くやって来た。
8月5日、伊藤忠がデサントにTOBを実施し、完全子会社化する旨発表したのである。株価は4,350円。過去6ヶ月の終値平均に対し25%強のプレミアムを加えた金額である(もっとも年初は株価が高く、僕の場合、そこまでのプレミアムはなかった)。
TOBについての知識はあるつもりだが、実際に対象会社の株主というのは初めて。TOBは海外での手続きの関係で11月上旬頃までに開始予定とのこと。のんびり待とう。株主として住所は登録してあるのだから、郵送で必要書類等が送られてくるのだろう。
ところが、これは大きな誤解、間違いだった。書類は何も送られて来ない。TOBは自ら情報収集し、判断しなくてはならない。そして僕は9月30日の伊藤忠の発表を見落としていた。TOBを10月1日に開始するとの発表があったのである。
僕は1週間遅れでこの事実を知った。たまたま取引証券からの10月1日付けメッセージを見たのである。いつもはアプリを開いても株価ばかりでメッセージはほとんど見ないが、このときは偶然開いた。ラッキーだった。で、冒頭の状況に。
TOBは10月29日までであるが、それまでに公開買付代理人である野村證券に口座を開き、デサント株式を移管し、TOBへの応募申込書を提出する必要がある。事前にデサント株式をNISA口座から課税口座に振り替える必要もある。頑張れば間に合わないことはないが、やはり面倒だ。もう市場で株を売ってしまおう。4,350円で売れれば同じだし、その方が全然楽だ。
なんと株は公開買付価格を上回る4,355円で売却できた。この期に及んで公開買付価格より高く買う人がいるとは驚き。対抗TOB等で価格がつり上がるケースもあるが、本件は伊藤忠による買収が既に決まったも同然。価格が引き上げられることはないだろう。とするとTOB終了後に伊藤忠がスクイーズアウト(少数株主の株式を強制的に買い取る)する際に(あるいはその前に相対で取引?)、利益が得られると考えているのだろうか。株を集めた方がその可能性は高まるのだろう。いずれにしろ素人は手を出さない方が良いに違いない。
結論。TOBは、自らの取引証券が公開買付代理人であるか否かを問わず、市場で売るのが一番。対抗TOBをする先がないか等状況を見ながら、公開買付価格以上で株を売却できれば御の字だ(因みにデサントの場合もTOB発表後株価が4,445円まで上がったときがあった)。