明日で娘の一家が東京に帰る。やれやれくたびれた。なにもかも明日まではあきらめた。なんといっても孫たちが主役であり、姉と弟のいさかいの喧しさも、明日までである。明後日から静かなルーティーンが再開する。
この二週間、天気のよい日は一日だけだった。佐伯啓思の「さらば、民主主義」を読んでいる。民主主義は絶対の善ではなく、ヒトラーを産み出すのも民主主義の過半数をとる、というルールである。
日本の民主主義には共和主義の思想が入っていない、と説くがこの人は論理をこねまわしているように見える。世界は複雑で、真理などだれにもわからない、という。政治家たちはソフィスト同然だという。そして、なにを言いたいのか、今夜から最終章に入る。
孫がみるものを見た。その中に「ビジュチューン」というEテレビ番組があった。美術と音楽を工夫凝らして、子供らみ伝える。わずか5分だがアイデアに富んでいる。いつも思うことだがEテレビはすごい。「英語であそぼ」もついにフォニックスを教えるようになった。この点では今になってかあ、という感がある。フォニックスが広まるまで約30年かかった。
なんと新しいということは時間がかかるものか。