25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

友達

2017年08月15日 | 日記

 友達というのは相性があって、考えが違おうと知識の量が違おうと一緒にいて心地よく、なんの気がねも要らない人のことだ。

 遠いパリから訪ねてきた友達は高校生のときのままに姿を表し、一晩酒を飲み、翌日の朝、香港に行ってしまった。 

 互いに首の不調を訴え、後ろに頭をたおしても顔面が水平にならない。彼は首が原因で腕が痛いのだそうだ。ぼくも首の不調で筋肉の緩和薬を飲んでいる。

 彼は血圧が高く、尿酸値も高いという。ぼくはその点はほぼ正常である。彼には息子と娘がいて、すでに自立している。ヨーロッパで生まれ、育っただけあって、息子は日本語、フランス語、英語、中国語ができ、娘は日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語ができるそうだ。これだけの語学ができれば世界に支店などをもつ企業は雇うにもいいことだろう。

 彼はずっとフランス料理店で修業し、シェフとなった。息子は香港で働いていて、近く東京に転勤になるという。娘は日本の会社のイタリア支社で働いているという。

 夫婦、二人残ることになり、奥さんのご両親も高齢者で、今はまだ元気であるが、やがては介護も必要となるだろうから、最後はそうしてあげたい気持ちがあるようで、彼は体を動かしていないと何もすることがないと言って、日本にでも来ようかな、と思っている。どうせ日本で暮らすなら友達のいる尾鷲だと言う。小さな居抜きの店でも探してあげるから、6時-9時までは食事ができて、それ以降はバーになるような店でも作ってくれ、と僕は言い、そんなことも考えてみようと帰っていった。

 フランスでは67歳から年金が始まるそうで、ちょうど良い時期なのだろう。おい、姿勢が悪いど、と言ったら、あんんたもやで、と言われた。あれ、と驚き、反省しきりだったが、酒を相当飲んだ。

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