パンガンダランの西海岸のサンセットと東海岸の漁港風景、朝10時ごろ、夜明けとともに一斉に漁に向かい、10時前には戻ってきている。いずれも、インドネシアの典型的な風景です。
17日の犠牲祭はイスラムにとっては、レバランと同じで、重要な日です。休日を移動して土曜日や月曜日にくっ付けて三連休にすることはできません。その日の休日出勤も一般の会社ではさせることは控えます。休日出勤を頼むときでも、その日の午前か午後かの半日ということにし、犠牲祭の催しへ参加できるようにします。
ということで、来週のその休日まで、三交代の勤務を変更せずに今日も明日も連続で休日出勤をしてもらっています。なんとか、製品の納期に余裕を持たせたいためです。
ところで、ルンブール(Lembur)オーバータイム(Over time)残業のインドネシアの割増金をご存知でしょうか。すごいですよ。日本は多分30%増しだと思いますが、こちらは、最初の一時間は100%増し、二時間目は200%増し、三時間目以上は300%増し、だと思います。すごいでしょ。ということは一日8時間残業をすれば通常の勤務の四日分の給料になります。一か月に6日ほど休日出勤をすれば、月給の倍になるのです。
運転手が一番恵まれている。運転手はゴルフ場へ送り迎いすれば、朝、4時くらいから午後3時くらいまで休日出勤ということになります。9時間ぐらいです。その間、運転している時間は平均で二時間弱でしょう。他の時間はなにをしているかというと、運転手どうしの控え所というか、溜まり場で休憩しているのです。その間も残業手当の対象時間になっているのです。ゴルフだけではない。仕事の後、飲食やカラオケなどで深夜までご主人様を待っているだけで自動的に時給の何倍かの手当が付くのです。
一般の従業員は運転手と違い、その時間、勿論、ずっと仕事をしなければなりません。しかし、手当の事を考えれば、皆さん、喜んで残業、休日出勤はします。逆に仕事が暇になり、休日出勤の機会が少なくなれば、がっかりします。
労働基準法でそうなっているからそれに従うしかありません。残業や休日出勤を出来るだけさせないで、その代わり、もっと、多くの人を雇ってください、という趣旨です。しかし、運転手などは、増やすことはできません。一台に一人で一台に二人というわけにはいきません。もっとも、車と一緒に運転手もレンタルということにしている会社が多い。そういう場合はどうなるのでしょうか。レンタル会社も契約社員として雇っていて、必要な時だけの勤務にしているでしょうから、残業や休日出勤にしていないのかもしれません。
どうすれば一番人件費を減らすことができるか、どの会社の経営者も工夫をしていると思います。
待機, 手当, 残業