2505 警備の警官やセキュリティーの姿は目立つが、デモのほうは、通り過ぎるだけらしいので、なかなか、お目にかかれない。昨日の状態で、各社、心配が少なくなったようで、通常の操業をしている会社が多かったようでした。
Purgeパージ材 清めるとか浄化するという意味ですね。射出成型をしている人なら知っているでしょう。スクリューやシリンダーをきれいにします。押出機も使います。くっ付いてしまって、なかなか取れない樹脂や不純物を剥がしてしまう樹脂を使います。削り取るのですから、堅いほうがいい、しかし、金属を剥がしてしまってはいけません、だから、堅いプラスチックを使います。
普通に原料を流すように流すが、温度条件が重要ですね。このもの自体が溶けてしまっては、くっ付いている樹脂を削り取れません。
そもそも、掃除が必要かというと、理由は二つです。一つは、樹脂変えや色変えをするときに、前の樹脂や顔料をシリンダー内からきれいに出してしまいたいからです。もう一つの理由は、スクリューの供給部に樹脂が付着してしまって、それが邪魔をし、吐出量が一定しなくなってしまっているので、その付着物を、取りたいからです。温度設定が適切ではなく、早めに供給部で溶けてしまうような運転をしていて、短時間でも止めた場合に、付着して固まってしまうことがあります。その後流れる樹脂は、それを乗り越えて流れるようなります。樹脂は、本来、スクリューの表面を滑っていなければなりません。一部がスクリューに付着して、一緒に回ってしまって、その樹脂は前に進まないで邪魔をしているのです。自然に散れる場合もあるし、次第に大きくなってしまう場合もあります。“吐出むら“と、言っています。金型の先端から出てくる樹脂量が一定ではなくなるのです。
固まってしまってくっ付いている樹脂を取るにはどうしたらいいでしょうか。一番、大変の方法は、先端の溶融部に樹脂がのこっているまま、強引にスクリューを抜いて、スクリューから樹脂をへらなどを使って剥がすやり方です。熱いうちに早くやらないと、固まってしまって、難しくなります。供給部にくっ付いている樹脂は固まっているのだから、何か鋭利なもので削り取るしかない。
そこで、パージ材が登場する。何とかクリンというやつです。基本は、溶けてしまわない状態で高回転で流し、樹脂や焼けを剥がし取るのです。供給部で固まった樹脂は、溶けるまでの温度に上げます。パージ材は、その温度の溶けないはずです。だから、溶けた邪魔だった樹脂を巻き込んで進むにです。汚れを巻き込んで出てくるから、汚れがなくなって出てくるまで流します。
理屈は供給部は溶けない状態で、前方にある溶けた樹脂を押す場所ですから、ここで、溶けてはいけないのです。私たちは、溶けてしまって、固まった状態の煮ることを、おこし、と言っていました。インドネシアではそう言いませんが。お菓子のおこしの状態を想定しています。噛みこみは悪くなる原因です。プラスチックの丸棒などでホッパーの上から一生懸命押して、流れを良くなるようにすることもしばしばです。50年の間に、何度、押しこみの作業をしたでしょうか。一年に10回平均でも500回ですね。
射出の会社は必需品ですね。日本からの輸入でしょうが、在庫を持って売っているインドネシアの会社もあるかもしれませんね。大量にはいらないが、ないと困るものですね。
パージ材をもらいにMM2100の会社に行ってきた。懐かしい、オープニング セレモニーの日、植樹の手伝いをした、一目も二も置くどころではなく、星目風鈴でも勝てそうもない方、北川工業の創業者でした。植えたときには5cmくらいの太さで、2mくらいでした。ビンタローですかね。こんな大木になっていて、白い花を一杯に付けていた。その時のことを思い出してちょっと、うるっとした。いまでも、時々思い出す。25歳の時でした。「太田君、これ、作ってみるか」エッジングとグロメットでした。その時、私の人生の方向がほとんど決まった瞬間でした。ナイロン溶融押出プロファイルの日本、第一号でした。
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