今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

クスクスを打つ。

2018年03月31日 | グルメ
「世界最小のパスタ」と言われるクスクスが自分で打てると知ったので早速学んでみる。

打ち始め

デュラムセモリナ粉か又は、全粒粉を使うのだが(あと水を入れた霧吹きと薄力粉)、

アレンジで両方使おうとブレンドしてみた・・・(栄養化的にも向上)

これをふるう

そこに霧吹きで全体的に霧をふいていく。

で、軽く押し付けるような感じで同じ方向へ掌を回していくと掌に接地面積の粉の部分が、日本で言うと雪だるま方式で丸い粒状になっていく

手で同じ方向になでて丸めたら→霧吹きを適度に繰り返す(やり過ぎると粒が巨大になってしまうので適度に

そうしたら今度は薄力粉を計量し(粗い粉と薄力粉の配合率は粗い粉2:薄力粉1の割り合い・・・だと思う

薄力粉を混ぜて

又、霧を吹いて

手で又、撫でて薄力粉をコーティングする事で、今度は点心でいうところの「打ち粉」と同じ様な作用を作って、粒と粒同士がくっつかないようになる効果が期待されるというワケだ!!

大きくなり過ぎた粒もあるけれど、よくレストランやサラダバーとかで見かける粒の大きさが結構出来てきたな(これから蒸した時にも膨れるからこんなもんでいいか?最初、解らないうちはやり過ぎてしまうから注意!!)。

粒の大きさを揃える為にザルで濾すと同じ大きさの粒しか下に落ちない!!(←スゲー、こんな技術あんのか!!)

お店で見るような粒の大きさだな(あとは混ざっていない粉)。

なんかザルの目って意外と小さいんだな、あまり通らなかった・・・=撫で(丸め)過ぎたか?
右の方を使う

蒸し器が無い状態を想定した蒸し方

蒸し器を使って、蒸し器が無い状態を想定した状態を練習するというアンポンタンな道を択んだのだが、お店や人・状況のよっては蒸し器が無い場合もある、その時のシュミレーションになる。
イギリスのプディングみたいな蒸し方もあるが、それじゃあ、今までと変わらないから選択肢が増えない=アタマが硬くなってアレンジが効かなくなる。

ココット皿とか高さのあるある程度耐熱の器を置いて、お湯を沸かしておき、

ザルに乗せたクスクスに入った器を中央に乗せる

三角形で動かないようにっていうぐらいがベストだと思うが、中々サイズが上手くいかなかったりもする)

蓋をして

中火で10分(←強火で良かったかも)

クスクスが出来たら、好みでオリーブオイルかバターを馴染ませておくとくっ付かないし、風味も良い。
・フランスから上の料理にはバターが合う気がして、
・南仏辺りから下の料理にはオリーブオイルの方が合う気がした
今回は無塩バターで

実際に何かに混ぜてみる

偶々アイルランドのアイリッシュ・シチュー(←今回ラム肉ではないけれど)があったので合わせてみた。

確かにクスクスだわ・・・、混ぜると良いかも。

ただ、やっぱり、ブリティッシュ系とクスクスは合わなくは無いけれど~、なんていうか、ほっこり優しく朴訥なアイリッシュシチューと、力強いクスクスは~。お互い良い所を相殺してしまう感じ、不味くは無いんだけれど。。。
辛いアリッサを入れると、全てアリッサの味になってしまうし。

近からず遠からずって感じ。

中ぐらいの大きさ

余った生地が勿体無いので目の粗いザルでもう一回ふるって濾す

お、適度に大きめのクスクスが取れたぞ。

それも蒸してみる。

蓋をしてと思ったけれど・・・、

中華丼ぶりの方が安定するので蓋が出来るなら大きい方が良いのでそっちにした

少し粒が大きいから強火で10分

お、出来た出来た。
(これの方がパスタっぽいな・・・粒々がシッカリ弾力があって、粉では無い、キッチリ成型されている

熱くて重いのでミトンで器かザルごと取り出す。

今度はオリーブオイルを・・・

ほらパラパラ

クスクスには個人的にだが、合わせる料理の事も考えるとバターよりオリーブオイルの方が個人的には好みかな・・・風味の「理に適う」って感じ。

オリーブオイルやアリッサの様なパンチの強い物が合う気がする

因みに余った粒が巨大な物も蒸してみた。

大き過ぎるので強火で15分と加熱時間を増やしてみたが

なんか、お団子を食べているようで、モソモソするかな・・・サラサラ感が無い様な・・・
余った巨大な粒ってどうするんだろう?練り直してパンとかにするのかな?それともシチューとかスープに入れるのかな?と疑問)


実際に現地の料理を応用して

クスクスに合うシチュー系やタジン系の料理は鶏肉が1番のマストらしいが、他にも野菜だけや羊肉、魚の切り身なんかも一緒に食べられるらしい
へ~、鶏肉のシチューは食べた事があったけれど、魚が合うんだ?、じゃあ切り身を~と冷蔵庫・冷凍庫を探ったが無かったので、冷凍臭が付く2歩手前のシーフードミックスで代用する事にした。
同じ海のもんだし、調理方法は一緒だろ

水を少しかけてレンチン1分

解凍しておく(解凍したドリップは旨味として使うので捨てない事!!・・・←これぞ日本人好みだぜ)。

野菜はニンジンとタマネギしかなかったので(本当はズッキーニとか欲しいのだが・・・、この練習の為にワザワザ買いに行くのもね)、それらを角切りに小さく(←小さく切る事で火の通りを早く)
あとニンニクを薄切り

フライパンに少しだけ多目のオリーブオイルとニンニクを入れて弱火で香りを移し、

こげる前にニンニクは引き上げてしまう

解凍出来たシーフードミックスのドリップをよくきって(出来ればキッチンペーパーで拭いて←でないと水分がフライパンにくっつく可能性がある

ザッと炒め焼き(魚の切り身なら裏表を焼く)にし(油ハネ注意!!

鍋に移し、残っている油で今度は野菜を炒め(←本来は野菜がシナッとすればOkだが水を入れて水煮炒めにし、理由あって多めに火を通しておく)、この野菜も鍋に移動させる(←そのまま鍋やフライパンに残った旨味を利用しないんだね・・・?)。

シーフードミックスを解凍した時に出たドリップ(←旨味込み)を鍋にダバーっと入れ

水を300ccぐらいかな・・・トマトやトマトピューレ・トマトジュース等で味と色を付けるものだと思っていたら、全く違っていた、あの赤いのはパプリカパウダーの赤色だった

でも、勿論、パプリカパウダーは高いのでパス!!
クミンも高いけれど、これは風味の基礎なので仕方なく、
サフランも無いので(←アホみたいに高いやんけ、手に色素が付くと落ちづらいし)ターメリックで代用しても可!!
好みで元味を壊さない程度に余っているスパイスを一振りほんとに僅かに入れても大丈夫だろう
共に小さじ半分ぐらいづつ

最初は強火

煮立ったら弱火(←アクは取らんでいいの?、まあ、アクを取り過ぎるとコクが無くなるからそれを考えて取らないのかな・・・取りたいけれど旨味の方が大事なので我慢した)。

これで30分したら本来魚の切り身なら身が壊れないように取り出し、更に野菜を30分(計1時間←何処が早く火を通すんや?)煮るらしいが、イチイチ散らばったシーフードミックスを拾ってなんかいられないのでこのまま、あと10分だけ煮る(野菜はもう柔らかい、炒める時、これを想定して、水煮炒めにしてやや多めに火を通しておいたので)。
※水が蒸発するから弱火にしたら少し蓋をずらしてしておいた方が良いかも(←水400は入らなかった)。

こんな感じで

もし煮詰まりすぎたら差し水をして10分ぐらい煮ればOK(←アイリッシュシチューの知恵)

よし、少しクスクスに吸わせる水分を残してそろそろOKだな・・・

生姜を小さいのを1カケすったら

汁を絞って

鍋に入れる入れる!!(←マジかよ?・・・この感覚は日本人には地方の郷土料理では確か見た事があるが、あまり西洋料理に生姜の搾り汁だけ入れるとは思わなかったな)

塩・胡椒で、少し濃い目(といっても日本人の濃いよりも薄く)に味を整えて火を切り

クスクスを盛った皿に(もし魚の切り身だったらこの段階で皿に乗せる

よそい、好みでアリッサを添える。

パセリなどを散らしてもより良い!!

滅茶苦茶、美味しいじゃん!!、小さい粒々の方。

魚介類だから日本人好み!!

大きいクスクスの塊の方はアリッサを入れた方が味がシッカリ付くという感じ。

※クスクスもシチューも工程自体はそんなに大した事は無いのだけれど、
やはり日本人の感覚にない工程が度々出てくるので、そこをシフトチェンジして柔軟に対応して吸収していく事がもの凄く大変だった!!
なんていうか、例えば転職した時に、長い歴史のある独自の文化や組織用語・独自の組織ルールがある会社に入ってしまい、他の普通の会社達ならこんな事は常識的に通じないのに!と苦しむ感覚に近い感じ。
何処に出しても、出来る人程、その文化の違いや常識とは違うルールの違いに苦しみその組織を去っていく

職場によっては
「我が社の常識は他社の非常識」と紙に書いて貼ってある職場もある。
世の中や他社を解っている高齢者達が、それを貼らなければいけないぐらい違う常識や倫理・ルールや、文化が違う職場も世の中にはある

 歴史がある会社はある程度、組織・社風・倫理が構築されているという良さもあるが、ガチガチにコり固まって閉鎖された環境が長く続くと、ズレている事にすら若者達が気付かなくなってくる
(いや若者達も入った頃は、それは「おかしいだろ!」と思っていても、黙らされてしまう事を続けるうちに、それが正しいという思考になって、段々言葉を話さなくなってきて活力を失ってくるトラップがこの世にはある、出来る真面目な若者程、無表情になって段々喋らなくなっていくという・・・怖さ
   ↑
この違いが解る人が、出来る上司達だったと思う。

初心忘れるべからずで、いつでも何歳になっても柔軟に受け入れる自信(自身)を持ちたいものだな。

「実るほど、コウベを垂れる」~なんとやらで。=礼に過ぎてへつらえという事ではない。




最新の画像もっと見る