エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

時ならぬ雪に降りこめられている

2011年03月07日 | ポエム
今日は朝から雪が舞っている。
昨日までさんざめいていた季節は、冬に舞い戻ってしまった。



湿り気を帯びた重たい雪である。






        時ならぬ雪


      名残雪でもあるまいに
      そうまでして社会を暗闇に垂れこませたい
      と
      きみは言うのだろうか
      朝起きた時のぼくの衝撃を
      きみは知らないだろう
      きみは
      ぼくの全ての予定を
      かき乱し
      狂わせてしまったのだ
      ぼくの
      熱き思いをきみは知らない
      知らないからこそ美しく降っている
      ぼくは
      きみを許す
      ぼくに
      哲学的にしてかつ倫理的な思惟の時間を
      担保したからなのだ

      雪はこうしている間も降り続け
      舞い続け
      ぼくを思惟の時間に垂れこめて飽きることが無い
      ぼくはぼくの熱きパトスを押し込めよう
      押し込めて倫理と哲学の淵に
      立ち続けよう

      そこに逢着できたらの話だが
      その岸辺は彼岸であって
      生き様が問われ
      現実を鋭く分別するのである
      岸辺を歩ませよ
      と
      ぼくは壊れてしまいそうな胸の内で
      慟哭する






カラスウリの枯れた実生の上にも雪が降り積んでいる。



もちろん白梅と紅梅のバランスも崩すことなく雪が降り積んでいる。
そこはかとなく身に沁み入る寒気である。



桜のトンネルが雪のトンネルに変わって、面白い趣向である。
こうしたかそけき自然の移ろいに、自然の意匠を感じるのである。





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                     荒野人

水戸・偕楽園の梅は馥郁と匂い立つ

2011年03月07日 | ポエム
水戸・偕楽園は広大なスペースである。
加えて、偕楽園中心に千波湖も含める一大テーマパークとなっている。



水戸の黄門様である。



この建屋は、偕楽園の中心に位置する「好文亭」である。

好文亭の名前の由来は、晋(しん)の武帝の故事「文を好めば則ち梅開き、学を廃すれば則ち梅開かず」により、梅の異名を「好文木(こうぶんぼく)」といったことから命名されたといわれている。

梅の馥郁とした香りは、学問の香りなのである。



近づくとこんな感じである。
ここからの眺めが宜しいのである。



梅は丁度7部咲きであるという。
近付くと花が終わった梅とこれから咲く梅が混在していて、すっきりとその美しさに感動できない。



しかしながら、だからこそ長く花が楽しめるのである。
ここには拡張された公園も含めると、1000種類3000本の梅の木が植えられているのである。

壮観である。



これは色のグラデーションが綺麗である。



霞んだような景色になっている。
春霞である。



梅林の奥行きは深い!



この場所は梅の木の育成場である。
梅は既に幼木の時から花が美しくもあり、香りも立っている。



梅大使が和服姿で数人出ていて、記念写真を一緒に撮ってくれる。
人だかりがしているのである。



梅に着物姿・・・良く合うのである。




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