今日は朝から雨が降っている。
ものみな濡れそぼっているのである。
昨日の色は明るかった。

昨日我が家に来た「アルメリア・マリティア」のピンク色である。
和名がまた良い「ハマカンザシ」である。
花言葉は「思いやり」「同情」「歓待」「可憐」「共感」「滞在」である。
さて・・・。
昨日、東京は天気予報が外れて夕刻まで雨は降らず好天に恵まれたのであった。
そんな空と雲の美しい夕方、ビッグニュースが飛び込んできた。
80歳の女性と16歳の少年が瓦礫の下から救出されたのである。
16歳の少年とその祖母であるという。
ぼくは快哉を叫んだ。
未来のある少年が、命の炎を燃やし続けたのである。
奇跡はあるのだから、希望を捨ててはならないのである。

色は人に染みこむ
春の色が満る頃
ひとはその色に染まる
色は人を染めることで完結する
一度染め上げられた人は
季節が移ろうまで脱色できない
と
神話は伝えている
色は人に染みこみ
戦へと駆り立てる
ポエニ戦争がそうであったように
田舎の風景が
だんだら模様になって
山肌を染め上げる頃
田舎の友人はその模様に染めあげられる
都会の友人は
硬質で無機質な
それでいて変に色彩感溢れる
色に染め上げられた
色は時代の変遷を色濃く反映して
水に溶けていく
その融けゆく様は
マーブルで
人を撹乱させて消え去る
色は人から消えるとき
次なる運命に翔け向かうのだ

今日は水仙で詩を挟んでみた。
いま街を歩いていると、春先の穏やかでいて深い悲しみと憂いに満ちた花々と出会える。
今咲いている花は、ぼくの心象風景の中で咲き続ける花たちである。

カラスノエンドウの淡くも物悲しいピンク色である。

真っ直ぐ伸びる飛行雲である。
間もなく、ぼくの周囲で新しい生命が誕生する。
その生命が連れてくるであろう花が待ち遠しいのである。

その命はこのモクレンの咲き始めの純白色であって欲しい。

勿忘草(ワスレナグサ)である。
2011年3月11日2時46分。
この時期の色とともに、ぼくは忘れない。

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荒野人
ものみな濡れそぼっているのである。
昨日の色は明るかった。

昨日我が家に来た「アルメリア・マリティア」のピンク色である。
和名がまた良い「ハマカンザシ」である。
花言葉は「思いやり」「同情」「歓待」「可憐」「共感」「滞在」である。
さて・・・。
昨日、東京は天気予報が外れて夕刻まで雨は降らず好天に恵まれたのであった。
そんな空と雲の美しい夕方、ビッグニュースが飛び込んできた。
80歳の女性と16歳の少年が瓦礫の下から救出されたのである。
16歳の少年とその祖母であるという。
ぼくは快哉を叫んだ。
未来のある少年が、命の炎を燃やし続けたのである。
奇跡はあるのだから、希望を捨ててはならないのである。

色は人に染みこむ
春の色が満る頃
ひとはその色に染まる
色は人を染めることで完結する
一度染め上げられた人は
季節が移ろうまで脱色できない
と
神話は伝えている
色は人に染みこみ
戦へと駆り立てる
ポエニ戦争がそうであったように
田舎の風景が
だんだら模様になって
山肌を染め上げる頃
田舎の友人はその模様に染めあげられる
都会の友人は
硬質で無機質な
それでいて変に色彩感溢れる
色に染め上げられた
色は時代の変遷を色濃く反映して
水に溶けていく
その融けゆく様は
マーブルで
人を撹乱させて消え去る
色は人から消えるとき
次なる運命に翔け向かうのだ

今日は水仙で詩を挟んでみた。
いま街を歩いていると、春先の穏やかでいて深い悲しみと憂いに満ちた花々と出会える。
今咲いている花は、ぼくの心象風景の中で咲き続ける花たちである。

カラスノエンドウの淡くも物悲しいピンク色である。

真っ直ぐ伸びる飛行雲である。
間もなく、ぼくの周囲で新しい生命が誕生する。
その生命が連れてくるであろう花が待ち遠しいのである。

その命はこのモクレンの咲き始めの純白色であって欲しい。

勿忘草(ワスレナグサ)である。
2011年3月11日2時46分。
この時期の色とともに、ぼくは忘れない。



荒野人