エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

井の頭自然文化園

2016年05月01日 | ポエム
井の頭自然文化園の動物園は、こじんまりとしているけれどなかなかに楽しい。
その楽しさは、やはり気候の良さに起因する。
因に、動物園と水生物園が併設されている。
動物園とワンセットである。

出掛けた日、湿度も低く爽やかな一日であった。
木々の緑が、極めて鮮やかであった。
「緑さす」という夏の季語があるけれど、まさしくその通りの一日であった。

ましてや・・・動物との出会いはウキウキとする。
命との出会いは、尊い。



このゾウは「はな子」さん。
知る人ぞ知るゾウである。

あいたいのなら、速く出かける事をお薦めする。
いま、69歳である。

この日も、風邪気味であって表に出る事は無かった。
ゾウ舎での出会いだった。

会った時、ぼくは涙が零れそうになった。
良く生きていてくれた・・・。
その思い、である。







 井の頭動物園のゾウの花子さんと会って
「生きるてふ命の重さ春深し」







サル山も楽しい。
風があったけれど、穏やかに晴れ渡った日。

サルも、秋思ならぬ春思である。
生きる事の苦悩を、一人で背負っているかのような面持ちであった。

それを垣間見る、そんな事も楽しい。
動物園は、癒しの場である。

幼き子らにとっては、命の学びの場である。



       荒 野人