エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

紫蘭

2016年05月03日 | ポエム
いよいよ夏である。
持ち歩く歳時記は、春と夏の二冊。

紫蘭は、五月から六月にかけて咲く・・・と云うのだけれど。
じつは春に咲き初め、もうそろそろ終る。



鉢植えの紫蘭の花・・・とか云う歌があったけれど。
やはり地植えの紫蘭が、綺麗である。







「ひと雨の過ぎ去る午後の紫蘭かな」







紫蘭の花言葉は・・・。
「お互い忘れないように」 「変わらぬ愛」「美しい姿」「楽しい語らい」である。



白の紫蘭があるけれど、それもまた見応えがある。
でも、ぼくはやはり紫の花が好きだ。

白の清楚さも捨て難いけれど、薄紫は高貴な色である。



知り合いの女性で、色白美人がいる。
その女性は、色白だけでなくほんの少しだけ白以外の色を持っている。
それが良い。

一色の美人など、物の数ではない。
ぽっと上気した色合いは、なんとも艶かしい。



     荒 野人