緑が滴る。
滴るような、緑の中で階段が息づいている。

これから、夏の階段を昇って頂こうか・・・。
この緑の中に階段があるのだ。

緑を感じつつ階段を上る。
何段か?
などと、野暮は言わない。

階段を吹き上がる、薫風が一筋。
身体中が、染め上がってゆく。
夏の色に、である。

「夏階段ゆらゆら降りてくる女」

今日も、この階段を上りに行こうか?
などと風に吹かれている。
荒 野人
滴るような、緑の中で階段が息づいている。

これから、夏の階段を昇って頂こうか・・・。
この緑の中に階段があるのだ。

緑を感じつつ階段を上る。
何段か?
などと、野暮は言わない。

階段を吹き上がる、薫風が一筋。
身体中が、染め上がってゆく。
夏の色に、である。

「夏階段ゆらゆら降りてくる女」

今日も、この階段を上りに行こうか?
などと風に吹かれている。
荒 野人