エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夏の階段

2016年05月08日 | ポエム
緑が滴る。
滴るような、緑の中で階段が息づいている。



これから、夏の階段を昇って頂こうか・・・。
この緑の中に階段があるのだ。



緑を感じつつ階段を上る。
何段か?
などと、野暮は言わない。



階段を吹き上がる、薫風が一筋。
身体中が、染め上がってゆく。

夏の色に、である。







「夏階段ゆらゆら降りてくる女」







今日も、この階段を上りに行こうか?
などと風に吹かれている。



     荒 野人