エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夏椿

2016年05月24日 | ポエム
夏椿の花が真白である。
改めて、その事実に愕然とした。
全き白であるからでだ。

沙羅双樹の花・・・。



この白さは、祈りに転嫁である。
しかも、静かに捧げる祈りである。
加えて、蕊の先までが白いのである。

ただし、花粉は黄色なのだ。







「蕊の先白さ極むる夏椿」







この夏椿の花は、我が家の近所のお宅の玄関脇に咲いている。
敬虔な雰囲気があって、心が洗われる感じがする。

否、心が洗われるのである。



     荒 野人