エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

泰山木の花

2016年05月29日 | ポエム
朴の花が散華して、いま泰山木の花が、目実美しい。
まるで、同じ花のように見える。

肉厚の花弁と、全き白。
香しき香りである。

この花を見て、ぼくは「同床異夢」などと不埒な考えが生まれるのを留める事が出来なかった。
別名、ハクレンボク。

泰山木の花を見たくて、通いつめたものである。



出会えた喜びは、例えようもなく嬉しかった。

明治以降にアメリカからはいって来た花卉、である。
水波に次の句がある。

「壷に咲いて奉書の白さ泰山木」  渡辺水巴






「泰山木の花闇夜の中にある灯り」







花言葉は・・・。
「前途洋々」「希望に満ちあふれている」「壮麗」「大きく立派で美しい」「威厳をつける」
である。

納得である。



     荒 野人