エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

白いもの2

2016年05月02日 | ポエム
再び、白いものに触れたい。
夏隣の白いものである。
春深しの白いものである。

何と云うことなく、白に目がいく。
今日は、神代植物公園の白いものである。



公園内をささやかに貫く、一本の小川である。
せせらぎに、緑を映して流れる。

緑に染まる様が、えも云えず新鮮である。
だから、白が際立つ公園になっている。
春薔薇は、殆ど蕾だったけれど充分楽しめるのである。



藤棚は満開である。
これは白藤の下たるステージである。



ハンカチの木。
見事な、白いハンカチが垂れ下がっている。
ここのハンカチは、小さい方である。

場所によっては、このハンカチの倍以上はある。
そうであっても、この白さは特別である。







「雑念を祓いて白き春の夢」







シロツメクサの白。
芝生広場に、シロツメクサの島が幾つもあって面白い。

この広場では家族連れが、シートを広げ暖かな陽射しを浴びつつピクニックを楽しんでいる。
楽しそうである。



銀蘭(ギンラン)である。
キンランは黄色の花なのだけれど、ギンランは白い。
山中でも、なかなか出会えない花である。

この公園の中では、この花一本。
もっと沢山咲いていたのかもしれないけれど、今はこの花だけであった。
甲州弁で云えば「とぼれて」しまったのかもしれない。



額紫陽花ではありません。
ウツギである。



フタリシズカ、である。
結構、サンニンであったりヨニンであったりするけれど・・・。
フタリシズカである。

これら山野草の類い、である。
いま、華やかさに欠けるけれど楽しいゾーンである。



     荒 野人