エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

初夏の六義園

2016年05月30日 | ポエム
初夏の六義園は、躑躅と泰山木の花が良い。
とりわけ、回遊式の大名庭園として水の面の揺らぎも良いのである。



ぼくは六義園には、1人で出かける事が多い。
散策途中の茶屋で、和菓子とお抹茶を頂くのが大好きである。



この日も又、1人で出掛けた。
泰山木の樹の下を通り過ぎる時、甘やかな匂いが落ちかかって来た。

思わず深呼吸する。







「回遊の大名の庭船遊」







こうした気分のリフレッシュは、句作にとって不可避な行為である。
ぼくは、屋外に出なければ俳句が詠めない。

さりげない風景に、ぼくは詩を読み取りたいと思っている。
自然の営みは、自ずから詩を詠っている。



青紅葉のさりげない風情に、季節の移ろいを感じ取る。
おそらく・・・死ぬる時までそうしているだろうと思う。



     荒 野人