しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 <ただ主を恐れよ>

2024-12-24 | Ⅰサムエル記
「ただ主を恐れ、心を尽くして、誠実に主に仕えなさい。主がどれほど大いなることをあなたがたになさったかを、よく見なさい。」(Ⅰサムエル12:24新改訳)

サウルによって、イスラエルにいよいよ、王国時代の幕が開かれた。だがサムエルは、それはもともと民のわがままな願いから発したものであることを、ここではっきり宣言する。▼サムエルが主を呼び求めると、雷と雨が降って来たので、人々は大いに恐れ、「私たちは王を求めることで神に罪を犯してしまった」とサムエルの前に出たのである。だが今さら引き返すことはできない。まちがいはまちがいとして認め、選ばれた王を中心に、全国民がモーセ律法を守り、心を尽くして誠実に主に仕えれば、それで祝福を回復することができるのだ、とサムエルは勧めた。▼遺言(ゆいごん)ともいえる彼の言葉、「あなたがたが悪を重ねるなら、あなたがたも、あなたがたの王もほろぼしつくされる」(24)は重い。ダビデ、ソロモン王国の絶頂期(ぜっちょうき)も百年足らずで終り、イスラエルは紀元前六世紀、バビロン捕囚となって地図から消えていったのであった。しかし、永遠の王国がやがてダビデの子孫・イエスの再臨によって建設されることを神は約束された。その日が一日も早く来ますように。「見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」(ルカ1:32,33同)