冷え込んでいたと思ったら、暖かかったり。
あまり雪や寒さに慣れていらっしゃらない、南の皆様方、大丈夫でしたか?
おうちに引きこもって、バク焼きしていたのかな?
こちら鷹栖町でも「大雪が降るのでは?」と心配していましたが、風だけで雪は降らずにすみました。
この冬は、冷え込みも少なく、雪も少なく、変な冬です。
冬まつりの氷の彫刻も5℃❗️という暖かさで(2日前は最低気温➖20℃以下だったのに)
完成したその日、moekoが見たときには、細かな羽根の部分などが溶けて、落ちていたそうです。
とても残念。。
選手の皆様、ホントに、ホントに、お疲れ様でした。
***
バゲ修行の総括のラストになります。
もう少し、お付き合いください。
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らでぃか粉封印バゲット 15
焦りながら焼いていた、らでぃか粉入りのバゲット。
その焦りを指摘され、少し落ち込みながらも、なんだろ、どこか、ホッとした気持ちがあった。
「もう一度、やろう。」って、素直に思ったのは、やっぱり5ーさんだったから。
不思議だね。顔も、声も知らないのに、ね。
酵母は生き物。赤ちゃんと同じで、大人より2割り増しぐらいで、暑さ寒さを感じると思うよ。
顕微鏡で、いろいろ見てきたのに、すっかり忘れてた。
1次発酵の30℃は高すぎだと思う。高くしたり、冷やしすぎたり、生地が疲れます。
自分だって、夏にビニールハウス出たり入ったりで、気温差でヘバることあるのに。
同じなんだよね。
<改善した点>
1、パンチは、発泡スチロールの中(22℃ぐらい)で。
2、1次発酵 25℃ 2時間
1次発酵終了後の生地
今までより、生地表面がボコボコしていない。全体的にふっくらした感じ。
焼きあがったバゲットが、軽い。
今までで一番香ばしい香り。
クラストが、カリッとして、クラムはふんわり。
塩味が、程よくまとまっていた。(分量は同じ)
丁寧に、自分とパン生地だけを、しっかり見つめる。。。のだね。
パンは、正直だなぁ。
ううん、きっと、パンだけじゃないね。
生活していく上で、すべてのことに当てはまるんだね。
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↑の15番目のバゲットをupしたら、
とても、おいしそうに、軽そうに焼けてるね~
すごい、すごい!
って、5ーさんがメールをくれた。
ちゃんと見ててくれて、一緒に喜んでくれて。
ほんと、今読み返しても、ありがたくて、じんわりくる。
2次発酵のとき、オーブンを予熱しているときだけど、もし、部屋が暖かいならば濡れ布巾をかけてますか?
15のバゲットの表面を見て「乾燥気味かなーと思った。」と。
この言葉に、5ーさんは、今までどれだけ焼いてきたのだろう。と、改めて思った。
ハードパンて、本当に、スチームと乾燥の微調整だから、乾燥しているときは、濡れ布巾
。。。と言っても台布巾ではなく。さらし。。。麻布の湿らせたものをかけてあげて、発酵させる。
それだけで、クープの開きも変わってくるから。
布巾は、かけていた。
でも、生地自体が扱いやすかったということは、加水を心持ち高くしないといけないかな。
クープの長さを、もう少し短くというアドバイスも頂く。
らでぃか粉封印バゲット 16、17
らでぃか粉封印バゲット 16
<改善した点>
1、加水 75%→77%(50.0g)に。
2、クープの長さを 7cm→6cmに。
3、予熱からココット皿+お湯を入れておく方法、を止めて、
生地に霧吹き(いつもやっていた)+庫内に霧吹き方法に変更
(検索したら、スチームが多過ぎるとエッジが立たないとあったから。)
4、クープの入れ方を変える(生地を横に置き、左斜め下~右斜め上にかけて、気持ち
⤴︎ こんな感じで。)
クープのエッジが立ったところと、立たないところ、はっきりと別れたバゲット。
均一に伸ばせていないので、気泡の分散ができていないのか?
らでぃか粉封印バゲット 17
<改善した点>
1、YouTubeで見たように、生地に打ち粉を直接振って、成形( →成形のスピード上がり、生地が痛まなかった。)
2、成形後、生地を伸ばす時、真ん中が細くならないように、気をつけて伸ばす。
(→成形のスピードが早くなったからか、扱いやすかったからか、伸ばしすぎて30cmになった。)
今までて一番まっすぐなバゲット、太さも前より均一。
クラムはパンぽい。が、味、食感は、バゲット。
サクサクと切りやすかった。
***
らでぃか粉封印バゲット 18
曲がってしまったり、真ん中が細くなってしまうバゲット。
力を均一にしないと、思いながらやっていたとき、
利き手はどっち?利き手の方を、意識して、若干力を弱めるのよ。
とメールをいただいた。
以前にも利き手は?と聞かれ、同じようにアドバイスを受けていたが、
その時は『どうして利き手を聞くのか?』と不思議に思い、そのままにしていた。
なぜ、以前も『利き手はどっち?』 って5ーさんは聞いたのか、やっと、自分の中で、疑問が解消した。
利き手は、意識せずとも、力が入るんです。だから、普通は、バゲットの右側が、細くなりがちになる。
私のは、真ん中が細くなっているから、最初に生地を伸ばす時に真ん中が薄くなっていて、さらに、
成形のあと、伸ばしながら、「力を抜かないと。」と思って、両端の方に行くにしたがって、力を抜いていくから、余計に真ん中が細くなる。
ねじれているのは、同じ速度で伸ばせていない。右手が早いのだな。
<改善した点>
1、発泡スチロールの中のペットボトルを、2本から4本にふやした。(1次発酵の温度を25℃にキープするため)
2、生地を均一に伸ばすとき、端っこの方を少し薄くする。
3、利き手を意識して、弱めながら伸ばす。
***
らでぃか粉封印バゲット 19、20
よくなってきたと思ったら、今度はこんな帯裂バゲットばかりを焼いていた。
オーブンの中を覗き込んでは、がっくりと肩を落とす。
<帯切れの原因 検索結果>
1、発酵が未熟。保色が短すぎ。
2、生地を締めすぎている。
3、生地が乾燥している。
4、クープの重なりが短すぎ。
<改善した点>
1、ホイロを30分→40分に伸ばした。
2、締めすぎない。
3、ホイロの時の布を、麻に変える。手粉を少く。
4、クープの重なりを1.5cm→2.0cmに変える。
改善して焼いては見たものの、帯裂バゲットばかりが出てくる。
この時が、本当に辛かった。
今までは、一つ改善すれば、結果がついてきたのに、今回は、何も改善されない。
味が美味しかったら、まだいいのだけれど、、イースト臭のバゲット。
イースト臭がするということは、発酵が未熟。
1次発酵の、温度も時間も同じなのに、発酵が未熟。→サフの発酵力の低下?
<さらに改善した点>
1、新しいサフに変える。
2、ベンチタイムを5分とる。
3、ホイロ前に発泡スチロールの中を30℃に暖めておく。(温度が下がることを考慮して。)
4、麻のふきん→8つ折り手ぬぐいに変える。(より目の詰まった布にして、乾燥防止)
5、クープ 27cmバゲットに、6.5cmで4本、重なりを2cm、
6、オーブン下段にピザストーンを置いて、下火強化。
帯切れせず、クープもほぼ均一に開き、ころっと腰高に焼けた。
焼き上がりも軽く、うれしかった。
***
この後、少しバゲットを焼いたのを最後に、バゲット、焼かなくなった。
息を詰めて、オーブンを覗くのが楽しかった。
だけど、「先に、ちゃんとまとめなくちゃ。」って思ってたから、(変なところ、カタイのです。)
粉を触るのが、悪いような気がして、、、
でも、書けなくて。
(自分が)いい人のフリをした、上っ面だけのことを書くのだったら、書けたかもしれない。
うれしかったり、ぐちゃぐちゃだったり、そんな気持ちを書くのは、コワくて。
そのうち、畑が始まり。
おやつのパンを焼くのも、後ろめたい気がしてた。
ブログにパンを載せるのをためらうようになって、時間ばっかり過ぎて。
ブログも、まとめがちゃんと終わらせてないのに、他のことを書いちゃいけない気がしてた。
ほんと、自分で縛ってばっかり。
でも、5ーさんは、待っていてくれた。
時々くれる、さりげない「待ってるで~。」の一言がうれしかった。
書き始めるのに、頂いたメールを読み返したら、リアルタイムでは読み取れなかったことが、たくさんあった。
5ーさんのメールは、直球で、ズバッときて、その時の私の気持ちの浮き沈みは、激しかった。
けれど、本当は、直球だと思っていたアドバイスの中に、5ーさんの優しい気持ちがたくさん入っていたり、
アドバイスの何倍も何倍も、励ましの言葉あったり。
今、読み返せてよかった。
自分が焼いたバゲットも、久しぶりに見たら、結構美味しそう、なのも焼いてたのね。
忘れてた。
失敗したものばかりが頭に残っていたもんだから、動けなくなってた。
思い出させてくれて、ありがとう。
ホント、手取り足取り、時には背中をドーン❗️って押さなくっちゃなんなかったし、大変だったね。
ごめんね。
パンの腕は、まだまだだけど、少しだけ、心がけが変わったと思う。
呼吸が深くなった感じというか、、。
これからは、パンと、もっとしっかり向き合えると思う。
(デロンギみたいなちっちゃなオーブンで)バゲット焼くのは、どうせムリ。って思ってた私に、
「こうしてみたら?次はこうしてみたら?」って言ってくれて、ありがとう。
頑張らせてくれて、ありがとう。
でも、まだ、始まったばかり、なんだよね。