

”浜なし”
都会の横浜に、ブランド梨のあることを知らない市民も多い。
それもそのはず、市場に出ることはなく、梨農家の庭先販売だけに限られているから。
発祥の地は、横浜線中山駅近く、恩田川の流域という。
河岸の堆積土壌が肥沃で、梨栽培に適していると聞いた。
滴り落ちる甘い果汁が梨の魅力だ。
幸水・豊水と穫れどきが移るようだが、わたしの大好きは、その前に穫れる「あきあかね」という種類。
その木は、何本もないという。
熟れどきを見計らって、その朝収穫したものを販売するから、美味いのもさることながら、
午前中に売り切れてしまうからご用心。
いつでもあるものよりも、その時しかないものをわたしは尊ぶ。
ことしも2回訪ねたが、この時季もう1回味わっておきたい。
”浜なし”を使って、ケーキを焼いてみた。
魚はさばくが、ケーキ作りは初めて。
われながら、上手にできたものと、ひとり悦に入っている。
熱したフライパンにバターをとかし、その上に薄切りの梨を、花びらに並べる。
その上に、小麦粉・卵・砂糖・水・ベーキングパウダーを溶いた生地を流し込む。
弱火で10分、ハイ出来上がり。ただ、それだけ。
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