魚のアトリエ”うおとりえ”

新鮮な魚を美味しく食べたい!!
 「魚っ食いの365日

ウルメイワシの丸干しを作る

2010年11月08日 | 浜どんどの市場日記
 鮮度抜群、地元鎌倉(相模湾)産
 久々にウルメイワシの入荷があり、思い切って5kg(約200尾)を買う。
もくろみは、刺身で食べて、残りの大半は丸干しにすること。そしてつみれと。冷凍保存に向くので朝のおかずに最適だから。

 作り方は至極簡単だが、頭から内臓・骨まで食べることから、内臓が痛まないよう注意する。。

 ・鮮度がよいこと。(刺身で食べられるようなもの)

 ・天候を選ぶこと。 秋冬の晴天・放射冷却で冷え込む気候が良い。
           湿度が高いといつまでも乾きが悪く、気温が高いと内臓が痛みやすいので               
            
 自己流の作り方 
 適当なボウルにウルメを入れ、たっぷりと塩をまぶして冷蔵庫に小一時間置く。
取り出してよく水洗いし、水気を拭ってざるに並べる。扇風機で一晩風に当てたら出来上がり。
天候次第では、冷蔵庫にラップもせずにそのまま入れておくだけで出来上がる。
*塩の量と時間で、出来上がりの塩加減が変るが、好みの塩加減を覚えればよい。
 
 美味い、美味いを連発!
 出来上がったら、5-6尾ごとにラップして冷凍する。
食べるときは、ラップしたまま、電子レンジで解凍する。
きつね色に焦げ色が着くまで、両面をよく焼く。
 *解凍しないで焼くと外側ばかり焦げて芯まで焼けない。
美味い旨いを連発して食べる。 それほど美味い。
特に、内臓のほろ苦さは何とも言えない旨さである。

 超経済食品
 魚を一切さばかなくても出来るところがよい。
塩加減なんて適当でかまわない。かまうのは塩を1時間以上しないことである。
頭から尻尾の先まで、100%丸まる食べることが出来るから、全く無駄がない。
大体の魚は、正味食用率50%だから経済的である。
100尾ほど出来たから当分楽しめる。朝のおかずに良し、夕は酒の肴にうってつけである。

 既成品にない手作りの美味さ 
ある有名な干物やさんで買ったことがある。
そのときは、美味いと思って何度か買って食べた。
しかし、どう焼き方を工夫しても、ハラワタがくずれて、その上生臭かった。
それに比べてこの美味さはどうだ。
考えてみれば当然だ。原料の魚から吟味し、自分の手で、塩以外の添加物一切なしで作るのだから。

 


 
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魚っ食いの一週間

2010年11月04日 | 魚の食卓
 毎日々々魚を食べていて、よく飽きないものだとよく言われるが、別に肉断ちをしているわけではない。
今週は、たっぷりと牛肉の入ったメンチコロッケを作り、その熱々をあじわった。

               【朝 食】            【夕 食】

 10月27日(水)  えぼだいの干物           笹かれいの干物
             さんまの紫蘇煮           芝えびしんじょう椀
             しらす干し

    28日(木)   かつおの角煮            (コロッケ)
             さけのそぼろ煮
             しらす干し

    29日(金)   さんまの紫蘇煮           (コロッケ)
             かつおの角煮

    30日(土)   たかのはだいの粕漬        めばちまぐろ(生)の鉄火丼     
        
    31日(日)   トロまぐろの味噌漬         めばちまぐろ(生)の刺身 
 
 11月 1日(月)   さんまの紫蘇煮           さけの粕漬
             さけのそぼろ煮

     2日(火)   トロまぐろの味噌漬         芝えびしんじょうの素揚げ


 台風の影響 この一週間の「魚の献立」を見ると、粕漬け、味噌漬け、佃煮 の系統が多かった。特に朝食に目立つ。
理由は、台風の襲来(関東地区:30日)などでその前後、市場に鮮魚の入荷が少なかったことによる。
それを予期したわけではないが、その1-2週間前、格好の材料があったので、粕漬け、佃煮などの保存食を沢山作って
おいたのが幸いした。

 保存食の活躍 その時期は、入荷が豊富であったので価格も安く、保存食作りには最適なタイミングであったと言える。
その時々に獲れたもの、入荷したものを買うことにして、それを食べることを<主義>としている。野菜も同様に取れた
ものを素直に食べる。決して食べたいものを決めて<食材>を求めない。こうすることによって、自然にたいした努力も
せずに、いろいろな種類の食材をバランスよく摂ることが出来る。 ある時期、同じものが続くのはやむを得ない。
その分、同じ食材を目先を変えて調理の仕方で工夫するようになる。台所仕事がが楽しくなる秘訣かも知れない。


 <めばちまぐろ>が美味かった 
そうした中、今週の目玉は<めばちまぐろ>であった。近海ものの生まぐろで、鮮度もよく身質も素晴らしかった。
まぐろ専門店社長のお奨めであったが、こうした「お奨め」は嬉しい。特にまぐろは、自分で下ろすことの出来ない魚で
あるから。さばいた人が一番魚の価値を知っているから。

 まぐろの品定めは「美味そうだな」と見当をつけてみることはあるが、実際のところは食べてみないことには分からない。
まぐろほど、一尾、一尾その来歴によって、品質の良否に違いあると聞く。だから信頼する人の奨めに従うのが一番心得て
いる。

 その「めばちまぐろ」は、皮を除いて、血合いもスジも全てをこそぎ取るるようにして食べた。来週はまぐろの煮付け
(佃煮)を食べることになる。
われわれも大事に丁寧に食べるから、漁業生産者も、流通も、大事に丁寧に扱って、
美味しいまぐろをと願うばかりである。



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