先月下旬に発売される事は知っていたが、漸く入手。
約24年前に、「HR/HMディスクガイド」というのが同じく出ていたが、当時のはシーンに於ける大物/重鎮を軸にバイオグラフィーを簡潔に展開させながら名盤/必聴盤をピックアップした内容となっていた。
年代が年代なので、1999年までに於けるメタルのカテゴリー内でのサブジャンルの傑作を挙げていた形となっていたので、時系列的な紹介というワケでもなかった。
それでも、当時としては読み応え十分な資料本となったのは間違いない。
純粋に、自分の中で更に多くのバンドを知り得るきっかけになった参考書みたいなモンである(にしても、当時資料をまとめ上げるのは相当慌ただしかったのか、初回出版分に関しては、誤植がかなり目立ったのも記憶に新しい:笑)。
今回のは単純に、HR/HMと大枠で語られるバンドのアルバムをリリース年代毎に紹介している。
それだけであっても10年に亘る枚数は膨大なものであり、紹介数は約2000に上る。
現在は、ネットの発展により特に大物バンドのバイオグラフィーなどは様々な形で確認する事ができるため、今回のディスクガイドが以前の続編と捉えるならば、バイオを綴る必要は無いと、個人的に思ってもいた。
加えて、ライター各人がアルバムに対してのコメントを綴っているので、コレを聴け!みたいな挙げ方をしているものも無いので、妙な偏見を持たないで見る事もできる。
いや懐かしい。
特にテメェの中で熱中度合の強かったのがこの辺りから2011年くらいまでで、様々なメタルバンドが興味を駆り立ててくれた。
年代によっては、見開き1ページの中に最低1枚は手元に在ったりする。
そんな風に見る事が出来るほどに、時代という経過を歩んできたのか、とも思ってしまったね。
現在はこのディスクガイドで紹介している年代から、更に14年の時が経過しているワケだ。
勿論、2012年以降も色々なアルバムが出てきて手にしてきているが、バンドとして「コイツは新しい、自分の音楽観に無かったものを叩き込んでくれている」という、所謂衝撃に思える様な存在は殆ど出て来てないね。
結局のところ、10~20代後半までに自分を彩ってくれたバンドの新譜を追っていく事に終始している様な感じになってきてしまったね、少々残念な気もするが。
ま、
正直オレとしちゃもう、新しいものを追うとか考えてない。
老害発言となるが、いま流行している音楽に対して良い刺激となるものを感じられない。
自分が刺激を受けてきたものよりも薄味に思えてしまう。
ここまで来ると、単純に自分が好きであるものを聴いていく事を選んでいくってので良いと思う。
現に、最近よく聴いているはMOTORHEADだからね(笑)。
背伸びするつもりはないし、お高くとまるつもりもない。
ただ、それなりの奥行きを持っているつもりだ。
最終的に説得力を持たせるならば、ソレは自分の演奏で、ってところだ。
ともあれ、このディスクガイドは紙媒体として出してくれて有難い。
単純に見てて面白い。