AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

機能よりは見た目

2024-06-12 15:09:02 | ノンジャンル

かねてより発売を楽しみにしていたものを調達してスタジオに入って試してみたんだが、写真に収める事が当日できなかった。

なので、悔しいが自宅内でソレの大まかなスペックを撮影。
汚ェのはこの際目を瞑って欲しい。
誰が見てるのかは判らんが。

YAMAHAのハイハットスタンド、HHS9D。
現在のメーカーフラッグシップモデル。

シンバルスタンドはともかく、フットペダルとして既に5年以上前にFP9が登場しているので、同じフットボードでのハイハットスタンドもいずれは出てくるんじゃなかろうかと思っていたが、満を持してって感じだね。

FP9同様、目を引くのはシルヴァーを基調とした中にメタリックブルーのパーツが組み込まれている点だろう。
この外観だけで持ってみたいと思ってしまう(笑)。
他のメーカーでも、メタリックブルーを取り入れたハードウェアってのは幾つかあるが、カラーリングセンスっていう意味では、YAMAHAは個人的にツボを突いてくるんだよな。

フットボードは上述の通り、FP9を採用しているのでロングボード仕様。
ダイレクトリンクシャフトを用いているので、踏み心地は滑らか。

近年のドラムメーカー上位機種らしく、2脚構造となっているが、一部分にブルーパーツが採用されているのが特徴となる。
実はこの部分、レッグ部が独立して動かせるように設計されているので、より自在にレッグの位置を自分なりに移動させてセッティング可能。

このフットボードの強力な点は、何と言ってもヒール部付近に設けられたストッパー。
フットペダルでも、現在は前方にストッパーが装備されているが、昔は後方にも存在していたモデルもあったので、この辺りは復刻と見れるだろうし、実は固定力という意味では、後方のストッパーの方が大きな役割を果たす為、かゆいところに手が届く仕様でもあったりする。
その上レッグにもストッパーがついてるから、ある意味固定させるという定義としちゃやり過ぎな感じもある(笑)。

フットボードの踏み心地の抵抗力、つまりテンションの調整は現行モデルと同様に、手で簡単に回して行える。
ご丁寧な事に、どっちに回せはテンションが強くなるかどうかというのが、+-で表記されているし、テンションノブ下に、今どのくらいのテンションになっているかというのを確認できるメモリも備わっている。

あと、
この写真の上に映っているレッグ上部に入っている縦線。
メーカーとしては、この縦線が合う様にそれぞれのレッグ部を動かしてもらえれば、安定したセッティングが望めるという事だそう。
因みに、過度なセッティングはやはり安定力が見込めない。

更に目を引く存在としては、このハイハットクラッチだろう。
赤いパーツが取り入れられてる事が多いクラッチの中で、この青は鮮烈。
このクラッチ、メーカーとしては初のワンタッチロック式。
恐らく、他のメーカーでも適応できるように、穴の大きさは通常のYAMAHAよりも大きく設けられて、7mm以上になっている。

この部分が、ワンタッチロックするパーツとなる。
写真真ん中に、黒いイモネジが見えると思うが、コレを横スライドさせることによって、スムーズに着脱が可能。
この辺りの細やかさは、いかにもYAMAHAらしいと感じたし、実際に取りつけしやすい。

最後にロッドだが、昨今のYAMAHAの上位機種同様、レギュラーとショートの2つが同梱されている。
因みに、高さのセッティング上でロッドの長さを気にするのであれば、YAMAHAにはロングも別売しているので、ソレを入手すれば大方解決できると思う(オレもこの数年で、ケッコー高いセッティングをするようになった為ロングを入手。余裕のあるセッティングができるようになった)。

 

まァ、以上のスペックをざっと見て行ったワケだが、
実際スタジオではテンションは一番低い状態で3時間ほど試してみたが、使い勝手は今手元にあるハイハットスタンドとほぼ変わらない感覚で扱える。

ただ、2脚機構のモデルは、どうしても環境に左右される傾向が多く、全体に頑丈に作られていても、安定力は実は思っている程しっかりしているワケではない。
寧ろ3脚の方が余程安定する。

今回入ったスタジオでは、その辺に関しての揺らぎが起こっていた。
こーいう現象を、どこまで許容できるかだろうね。

個人的には、その辺りは特に問題と思う事はない。
オープン/クローズに於ける反応の機微が望める範囲で得られるならそれで良い。

あとは安いスタンドにありがちな、フットボードとシャフトリンクの固定力の弱さが発生しない事。
ココはハイハットスタンドに於いて重要な点だからね。

ここまでの機種になると、余程ヒドイ扱いしない限りはそう起こるモンでもないだろうから、その辺も心配はしていない。

当たり前だが、使うに足るレヴェル。
だが、それでもライヴでどこまでちゃんと扱えるかを、試してみる必要はある。

折角クールな外観をしてるんであれば、テメェで使えるものっていう手ごたえをハッキリさせたいものだね。