入手している情報が正しければ、FEAR FACTORYがいよいよ今年動き出すみたいだ。
ウンコロにいちいち構ってられないという感じなのか、ツアースケジュールもワールドワイで組まれている感じ。
ココで最も気になるのは当然、ヴォーカルの存在だ。
このバンドのファンならご存じだろうが、前任であるバートン・C・ベルはこれまでのFEAR FACTORYのキャリアを築きあげてきた重要なヴォーカリスト/リリシストである。
バートンによる歌詞世界と歌唱があったからこそ、FEAR FACTORYのインダストリアル・メタルは比類なき高みに到達したと思っているのは、オレだけではない筈。
取り分け1990年代にリリースしたアルバムが強烈だったな。
特に『DEMANUFACTURE』は衝撃というに相応しく、オレがドラマーとして確立していく上での超重要アルバムの一つとなった。
あのアルバムを耳にしてからもう二十数年経つのだが、未だに自分があのドラミングの領域に届いているとは思えない。
レイモンド・ヘレーラ、やっぱスゲーよ。
話が逸れてしまったが、
動き出すという事はヴォーカルが決まったという意味であり、それ即ちFEAR FACTORYの過去・現在を未来へと引っ張っていくに足る人物である、という意味でもある。
付け加えると、『AGGRESSION CONTINIUUM』をプロモートするライヴが漸く出来るというワケでもある。
アルバム内容が優れていただけに、ライヴでも存分に披露してほしい。
あと、気になったのが、今回のツアーにあたっての競演バンド。
その中に、STATIC-Xが入っているという点。
これまたファンならご存じだろうが、このバンド、フロントマンで正にバンドの顔役であるウェイン・スタティックは既にこの世を去ってしまった為、解散していた筈だ(因みに、FEAR FACTORYの現ベースは、そのSTATIC-Xのベーシストであるトニー・カンポス)。
そのSTATIC-Xが復活・・・というのは、嬉しいというよりも、「え、何で?!」という疑念の方が強い。
プロモーションの写真を見ると、ウェインと同じ様な髪型のマスクマンが、当時のメンバーと並んでいるんだが、何とも言えん不可思議さだ。
そうなってくると、帯同するFEAR FACTORYのベースってまだトニーなんだよね?という疑問を抱く事にもなる。
もう一組の競演バンドであるDOPEも、SUTATIC-Xと少なからずとも因縁があったりするし・・・大丈夫なんかな、このパッケージ。
こーいう風に書いていて、やっぱり違和感を感じずにいられないのが、PANTERAだ。
アレだってフィリップ・アンセルモ以外は当時のメンバーじゃない人間達で固めている(まァ、ダイムバッグ・ダレルとヴィニー・ポールのアボット兄弟に関してはどうしようもない)点で、完全に商業ベースに乗ったプロジェクトとしか考えられない。
なんか、PANTERAって、どうにも良い形で終わる事が出来ないんだな・・・って思ってしまう。
ディーノ・カザレスよ。
FEAR FACTORYの権利を持つ様になって活動続行を公言したんだから、名前に泥塗る様な行為でバンドを終わらせるようにすんなよ。
曲に関しては少なくとも、オメーが鍵を握ってるんだからな。