観光バスが、ブレーキが効かずに横転事故を起こした原因が、下り坂でフットブレーキ多用による「フェード現象」だという。これは運転免許を取る時、バスの免許(大型二種)でなくても、普通免許でも習うし、試験にも出てくる。それにもかかわらず、このような事故があると言うのは、こういう状況をある程度経験してみないと分からない部分があると思う。つまり、通常の平坦な道路なら、そんなにブレーキを多用することもないので、あるとき突然ブレーキが効かなくなることなど、いくら自動車学校でペーパーで習っていても、実際に体験してみないと想像も出来ないだろう。ましてや、最近のバスには最先端の装備があり、「フェード現象」など大昔の事だと思っていたのかもしれない。
私も46年前に普通免許を取り、39年前には大型二種免許を取ったが、今までほとんど大型車は運転しなかった。しかし、あるときマイクロバスを借りてみんなで旅行に行った時、山道でまさにこのフェード現象を体験した。やはり普通の乗用車とは違い、ブレーキがドラム式であることが大きな違いだと思う。
それにしても今回のような事故を、今後は再発しないよう、何か対策は無いものだろうか。