お恵みとガス抜きの社会！

　確かに人間には、このガス抜きやお恵みと言った鬱憤晴らしや不満解消が必要でしょう。　人間の持つ様々な感情や欲望は誰にも否定できない現実です。

　ただ、そう言った人間の感性が政治や社会形成にどう利用されているのかを理解し認識する事も必要だと思いますが如何でしょうか？

　政を司る側は長い歴史の中で、自分達に富と利益を齎してくれるのに必要な要素として人民を如何に操るのかという方策を身に付けて来ました。

　民主主義を目指し、究極の人間社会として民主国家を構築したように見せ掛けて来ました。　近代社会が目指した人民による、人民の為の政治！

　果たして現在の世界は、この目指した理想が現実となったものでしょうか？

　日本の政治とは、貧しい国民にはお恵みを与え、鬱憤が蓄積したらガス抜きをさせて解消させ、人間を牛や馬と代わらない生産の道具として扱う古代からの社会の延長上にあるように感じます。

　お恵みを受け、憂さを晴らして満足出来る人には、まあ良い社会かも？

　親になって子を育てたら、子が親に感謝と言って恩返しをして貰うのが有難いのか？　恩返しをして貰うために子を育てているのでしょうか？

　私は人に、子に何かをして欲しいなどとは全く思いません。　人は皆、自分の為に精一杯生きて、余り余ったものが在れば、人に施しをするものと思います。
　　足りないものが自分や周りに一杯在るのに、人に恵んだり施すのは単に自己満足でしかありません。　自己満足だけで幸せを勘違いする現代人！！

　こんな事を考え、感じる人は私だけかも！！　オリンピックも何となく虚しく感じてしまいます。