絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

究極の自己満足?

2006年02月15日 13時25分48秒 | 一絃琴
一絃琴に関する伝説もさまざまあるようです。

日本のものとしては、
三河地方に流れ着いた崑崙人が一絃琴を持っていた、というものや
(8世紀ころのことか?)
在原行平(在原業平の兄)が、罪により神戸の須磨に流罪となり
須磨の海岸に流れ着いた舟板を拾って、それに自らの冠の緒を渡して
一弦琴とし、侘しさを歌ったのだとするものなどあります。

もともと、日本にあったものではなく
他の楽器と同じく、中国からはいってきたものらしいです。

中国の伝説には、玉し(ギョクシ)←「し」が出ないのですが
という姫がこの琴を弾ずると
風雲沸き起こり、天から龍が舞い降りたという
そういうのがありまして、
葛飾北斎の絵にそれが描かれているようです。
(わたしは実物は見たことはありません、東京での北斎展にあったようですよ)

いろいろ、知れば知るほど深みに嵌まり
また、曲の一つ一つも、
どんな気持ちで昔の人がこれを歌っていたのかな
などと考えたりするのは、ほんと面白いです。
声も出すので(時には)発散にもなります。
自分ひとり弾いてる分には(他の人に迷惑かけるわけではないので)
下手だろうがなんだろうが、いいんですよ。
これ、「究極の自己満足」ってヤツですね!