「東京タワー」と母のこと

映画「東京タワー」が4月14日公開になります。
テレビドラマでもしていましたが、オダギリジョー、樹木希林という配役は期待させるものがあります。

自分の母親は他界しています。もう１５年くらいになります。５０代でしたから、平均寿命も延びている現在からすれば早い死でした。闘病生活も長く、病院と家を行ったり来たりしていました。病状については全面告知を受け、子どもには泣き言ひとつ言わず、実に「堂々と」亡くなっていきました。この「死に様」は自分の中にしっかりと残ってますし、自分もかくありたいと思っています。病院で亡くなったあと、廊下で看護婦さんとすれ違った時に一言、「立派でしたよ」と言ってくれました。これはとても印象に残っている一言です。別に「死に様」のことだけではないですが、母の存在は自分の中での「誇り」でもあります。