湖南三山(4)
常楽寺へ向かいます。長寿寺からは車で5分程度です。
ここも奈良時代創建とされる古いお寺です。
ここのお寺でなにか違和感があったのは、やたらと指示等の掲示の文字が多いこと。
「駐車場は1時間」云々、「出口」「入り口」「再入場不可」「逆行禁止」「立入禁止」「土はぬぐって」等々。
小さいお寺で、境内もそんなに広くはないにもかかわらず、やたらと指示などの文字が多いのです。
そんなのは撮らないので写真ではわかりませんが。
なんでこうなのかはあとでわかりました。
本堂と三重塔です。
重厚感があります。
塔もいいですね。福井・小浜の明通寺の塔の方が高い?。こちらの方が日が良くあたり、明るい場所にある感じです。
本堂との位置関係。
小ぶりですが、こちらも重厚感あり。
奥の方の小高い場所にもあがれて、見下ろすように見ることもできます。
裏の山は石仏がおかれて、「霊場めぐり」になってます。
ここを回ると各地の霊場を回ったのと同じになる?。←というようなのがあちこちにありますね。
本堂の立派な屋根です。
最初の文字の掲示物がたくさんある理由ですが、ここのお寺は常時、住職さんなど管理されている方が常駐されている
わけではないようです。他のお寺と兼ねて住職をされているというような説明もありました。
管理の方がおられる場合も、その人数は少なく、参拝者かせいて不適切な行動塔があっても、一々口頭で
言う、伝えるのは難しい。仏像の盗難にあったこともあるそうで、本堂内は監視カメラがいくつもありました。
国宝のお堂や塔があるといっても、その管理の担い手がちゃんと多数おられるとは限りません。
こうした地方の小さいお寺の多くは、担い手、管理者については苦労されているところが多いと思います。
また、建物や仏像の保守、管理も、金銭面も含めて非常に大変だと思います。
国宝や重文だからといって、保守管理の面倒を国がみてくれるということではないですから(相応の補助はあっても)。
ということで、この湖南三山は、どこもなかなかしぶい感じのお寺でした。
名前からすると有名な湖東三山と並ぶような感じがしますが、お寺の規模等は全然違います。
それでも、独特の雰囲気があるいいお寺でした。秋、紅葉の時期の早朝にでも再訪したいですね。
おわり。